全国の開業医に「患者の経済的理由が原因で治療を中断した事例がこの半年間にあったか」を尋ねたところ、医科で51%、歯科で64・8%の医師が「あった」と答えたことを、全国保険医団体連合会が4日、発表しました。医科・歯科全体では57・2%にのぼります。 重すぎる患者負担のために受診抑制が起きていないかどうかについて、同連合会が会員の開業医を対象にアンケート調査を行い、1827人の医師から回答を得ました。(9月7日現在) 「患者から経済的理由のために検査や治療、投薬を断られたことがこの半年間にあったか」との問いには、医科で61・2%、歯科で51・9%の医師が「あった」と答えました。 同連合会の寺尾正之事務局次長は「経済的理由で必要な治療や投薬を中断すれば、健康状態が悪化しかねない。患者負担率を大幅に低減して、身体的かつ精神的健康が増せば医療費は減る。そうしてこそ真の『医療費適正化』になる」と語って