禁止条約加盟国の化学兵器保有量15日、イスラエルのネタニヤフ首相と中東和平交渉やシリア問題について議論するため、テルアビブの国際空港に降り立つケリー米国務長官(右)=ロイター。14日の米ロ合意についても説明した 【春日芳晃=ニューヨーク、渡辺丘】国連は14日、シリアが化学兵器禁止条約(CWC)に加盟したと発表した。加入文書が同日、潘基文(パンギムン)事務総長に寄託され、190番目の締約国になった。CWCの規定に基づき、同条約がシリアに効力を持つのは30日後の来月14日。ただし、内戦中の国の加盟は前例がなく、廃棄作業は難航するおそれがある。 CWCは加盟国にあらゆる化学兵器の開発・生産・貯蔵・使用を禁止し、保有する化学兵器を段階的に全廃させることを義務づける。加盟国は化学兵器の保有量や貯蔵場所を申告しなければならず、化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)が条約違反の監視にあた