同代理大使は微笑を浮かべてはっきりと次のように答えた。 「神に誓って言えます。化学兵器は使っていません」 「化学兵器の備蓄があると思う。ロシアから持ち込まれているはずだ」 「そんな事実は一切ありません」 だが9日、それが虚言であることが分かる。シリアのイターム・ムアレム外相がモスクワでロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談。シリア政府として初めて、化学兵器の保持・備蓄を認めたのだ。12日にはバッシャール・アル=アサド大統領もこの事実を追認した。 さらにシリア政府はロシア側の提案で、化学兵器を国際管理下に置くことに同意。14日にはジョン・ケリー米国務長官とラブロフ外相がシリアの化学兵器の廃棄に向けた枠組みで合意した。 これで米国の軍事攻撃は一時的に回避されたが、これまで築き上げてきたシリア政府要人たちの言説は一瞬にして論拠を失った。 米国も過去何度となく、さまざまな場面で大統領や政府高官が虚言
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