7月10日、今回の中国株急落により、共産党の経済運営能力の面での威信は国内外で深く傷ついた。写真は習近平国家主席(右)と李克強首相。3月に北京で撮影(2015年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [ロンドン 10日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 今回の中国株急落の影響は、揺れ動く市場そのものを越えて、はるか遠くにまで及びそうだ。1カ月にわたる株安は政府が最近打ち出した市場原理導入の方針に疑問を投げかけ、政府はそのぶざまな対応ぶりから金融システムの統制力が限られることが露わになった。 今後は広範囲にわたる改革が苦境に陥るだろう。全体像をある程度把握する必要がある。株式市場の下落は劇的だ。9日の上海/深センCSI300指数は高値から28%下げた。ただ、その直接的な影響は対処可能なはずだ。同指数は3月末の水準に戻っただけで、年初来ではなおプラス圏を保っている。 3兆ドルの富
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