香山 リカ教授インタビュー (精神科医、立教大学現代心理学部映像身体学科教授) 第1回 精神科医として働きはじめてからもずっと、ゲームに癒されてきた 悪い意味で境目がなくなるなら、良い意味での境目もなくなればいい ――香山先生ご自身のゲームとの付き合いは、いつはじまったんですか? 香山:私のゲームとの関わりについては、個人的な経験がスタートラインだったんです。というのは私自身、学生時代からゲームが非常に好きだったんですよね。当時はまだファミコンのない時代でしたから、ゲームセンターでやっていましたね。それから医師になったころにファミコンが登場して、以後は家でやるようになりました。精神科医としての体験とは全然別で、仕事のストレスや疲れをゲームで癒していたような感じでしたね。純粋に楽しんだり、ときには慰められたり、良い思い出が強くあります。つまり、すごく個人的なレベルだったんですよ。