どこを見回してもクレーマー気質の人が増えているように思える昨今、教育現場では以前から教師や学校を困らせる「モンスターペアレント」が問題視されてきた。 ここ数年は医療の現場で医師や看護師などに理不尽な要求をする「モンスターペイシェント(患者)」も増え続けているようだ。 2013年、医療従事者向けサイトを運営する「ケアネット」が、モンスターペイシェントを「自己中心的で理不尽な要求、果ては暴言・暴力を繰り返す患者やその保護者、家族等」と定義し、会員医師1000人を対象に調査を実施。 その結果、7割近くの医師がモンスターペイシェントに対応した経験を持っており、頻度が月に1度以上という医師も1割強にのぼった。 内容は「スタッフの対応が気に食わないとクレームをつける」が60.5%を占め、そのほかに「自分を優先した診察の要求」や「待ち時間に関するクレーム」「過剰投薬の要求」「治療法や治療薬についての強硬