ランチタイムを終えたあとの静謐な、凜とした空気が漂う店内。カトラリーは磨き上げられ、テーブルや椅子はついさっきまでお客さまがいたとは思えないほど整然と並んでいます。 ——東京・三田の地で、36年にわたり日本のトップを走りつづけるフレンチレストラン「コート・ドール」。多くの料理人から憧れと尊敬の念を集めるオーナーシェフ、斉須 政雄(さいすまさお)さんとの対談が、佐久間編集長の熱望によって実現しました。 佐久間さんは4月に上梓した『ずるい仕事術』の中で、斉須さんの著作『調理場という戦場』をバイブルとして挙げています。まだAD(アシスタントディレクター)としてくすぶっていた佐久間さんを奮い立たせ、導きつづけたのが、斉須さんが23歳でフランスに渡ってからの奮闘を語ったこの本だったのです。 「あたりまえ」に挑戦しつづける佐久間さんの礎をつくったともいえる斉須さんは、「あたりまえ」にとらわれず、同時に
FASHIONSNAP(以下、F):「ウィリー・スミス(WILLI SMITH)」は1980年代のデザイナーですよね。10年近くファッション業界にいますが、正直名前を聞いたことがある程度です。どんな人なのでしょうか? 栗野宏文(以下、栗野):1980年代にニューヨークに登場した最初のアフリカ系アメリカ人デザイナーです。当時はジェフリー・バンクス(Jeffrey Banks)など他にも黒人デザイナーはいましたが、彼らはトラッドだった。その点ウィリー・スミスのようにポップですごくクリエイティブなものを作る黒人デザイナーは他にいなかったんです。 F:これは女性も似合いそうなロング丈シャツですね。 栗野:パジャマみたいな雰囲気もありますが、裾はシャツテール、袖はガウンのようなディテールになっています。僕がまだビームス(BEAMS)にいたときにワンシーズンだけ仕入れたことがあったんです。ところがいき
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