同僚の育児支援に追われる男性社員 「相談したいことがあるんです」 仕事でやり取りのある30歳前後の男性から、ある日言われた。大企業で働く彼は、長時間労働が当たり前の職種だ。ただし、彼自身は働き方を変えたいと思っている。理由は妻の妊娠だ。嬉しそうに超音波写真を見せてくれて、「僕も育休を取りたいと思っているんです」と話す。子どもの誕生を楽しみにしつつ、つわりで体調がすぐれない妻のことを気遣い、できるだけ家のこともやっているという。微笑ましく聞いていると、職場の人材マネジメントに起因する悩みの話になった。 仕事はシフト制で朝から夕方までと、夕方から夜中まで、の2種類の勤務がある。部署にはママ社員が大勢いるそうだ。部長はいわゆる「優しい上司」で、ママ社員たちに「無理しなくていいから」と昼間の勤務を割り当てる。結果的に、独身者、DINKs(子供をつくらないことを意識的に選択している共働き家庭)、そし
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