政府が進める国家戦略特区で国際的に活躍できる医師や研究者を養成する医学部新設が検討されることについて、全国80の国公私立大で作る全国医学部長病院長会議(会長=別所正美・埼玉医科大学長)は8日、「世界トップレベルの研究者の養成は医学部よりも大学院の役割」「海外の全ての医療ニーズに対応できる医師養成は非現実的」などとする反対声明を発表した。 国家戦略特区は、経済活性化のため地域に限定して規制緩和を進めるもの。先月、特区指定が決まった東京圏では、千葉県成田市と国際医療福祉大学(栃木県大田原市)が昨年秋、関係会議に医学部構想を提案している。