この度、上杉邦憲 JAXA名誉教授は、宇宙探査に関する約40年に渡る長年の功績が認められ、「第36回 Allan D. Emil記念賞」を受賞しました。上杉名誉教授は、宇宙探査の体系的な研究や推進技術、軌道力学などについて130を超える学術論文を執筆し、宇宙探査の分野に大きく貢献されました。 上杉名誉教授は、日本初の宇宙探査ミッションでハレー彗星を目指した「さきがけ」及び「すいせい」、後の探査ミッションで多用されたスイングバイ航法を確立した「ひてん」、また二重月スイングバイ軌道をたどるよう設計されたGEOTAIL衛星、そして、NASAやオーストラリアとの国際協力をベースに、世界初となる小惑星からの試料採取を成功させた「はやぶさ」など、数々のミッションを率い、そして成功を収めてきました。 長きに渡って数々の宇宙探査ミッションに貢献する一方、研究所や大学での研究活動や工学実験なども実施し、より
Image credit: CAS 中国国家航天局(CNSA)は北京時間11月25日12時6分(日本時間13時6分)、リモートセンシング衛星「遥感16号(Yaogan-16)」を載せた「長征4号丙(Long March 4C)」ロケットを、甘粛省の酒泉衛星発射センターから打ち上げた。 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、「遥感16号」を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。 「遥感16号」は中国航天科技集団公司所属の中国空間技術研究院が開発したリモートセンシング衛星で、主に科学実験、国土資源調査、環境保護、農作物の防災などに使用されるが、軍用目的もあると指摘されている。遥感シリーズの衛星は6月4日に続き、今年2回目。 なお、今回の打ち上げは長征ロケットシリーズにとって172回目の打ち上げだった。 ■China Successfully Launches Remote Sensing S
ランキングサイト「RANKING★PENGUIN(ランキンペンギン)」では、11月13日より「新語・流行語大賞予想ランキング」を掲載している。同サイトは、ゲインとメディアパークが共同で運営・掲載している。 このほど掲載した「新語・流行語大賞予想ランキング」は、12月3日に発表される2012年ユーキャン新語・流行語大賞を前に、どの流行語が大賞に選ばれるのか「Qzoo(キューズー)」のモニターが予想したもの。 1位となったのは、お笑い芸人スギちゃんのおなじみのフレーズ「ワイルドだろぉ?(31.3%)」。「周囲でも一番聞いていたし、自分もついまねしていたことが多かった」「どこにいても耳にしない日はないくらいはやっていたと思う」といった声が寄せられた。 2位は「iPS細胞(19.3%)」。「久しぶりのノーベル賞受賞で日本を明るくし、これからも期待される言葉なので」「医学におけるすばらしい発見。また
年老いた恒星「赤色巨星」の周りを取り巻くガスが不思議な渦巻き模様を描いているのを、欧州南天天文台の研究チームが発見した。日米欧が南米チリに建設中の電波望遠鏡「アルマ」で観測した。 赤色巨星はヘリウム原子核の層が周期的に激しい核融合反応を起こし、さまざまな元素を含むガスを放出する。元素は新たな星や生物の材料になる。チームは「私たちの体を作っている元素がどのように宇宙にばらまかれたのか理解できるようになる」と話している。 チームは南天の「ちょうこくしつ座」にある赤色巨星が放出したガスを観測。ガスに含まれる一酸化炭素分子が出す電波を調べ、渦巻き状の3次元構造をとらえた。一番外側の輪は星を包む殻のようになっていた。 観測結果から、この星では爆発的な核融合反応が1800年前に起き、200年間続いたことが分かった。星の周りを回る小さな星が、ガスを渦巻き状にしたとみられる。 これまで赤色巨星を取り囲む殻
爆発までの40分間で小惑星の裏側に退避せよ! ~インパクタの役割と仕組み【後編】~:次なる挑戦、「はやぶさ2」プロジェクトを追う(5)(1/3 ページ) はやぶさ2のターゲットとなる小惑星「1999JU3」の表面に、人工クレーターを作り出す装置「インパクタ」。それが実際にどのように使われるのか、今回は、小惑星近傍での“運用”に焦点を当ててみたい。 前回は、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載される新開発の装置「インパクタ(衝突装置)」の仕組みについて述べた。今回は、それがどのように使われるのか、小惑星近傍での“運用”に焦点を当ててみたい。 命中には分離の精度がカギ インパクタの目的は、前回述べたように、小惑星表面に人工クレーターを作り出すことだ。当然ながら、そのためにはターゲットとなる小惑星「1999JU3」に衝突体を当てる必要があるのだが、これは決して簡単なことではない。 1999JU3の直
国際宇宙ステーション(ISS)での約4カ月の長期滞在を終えて、星出彰彦さんが、地球に帰還した。 滞在中に星出さんが行った3回の船外活動は計21時間23分で、日本人飛行士で最長となった。物資補給機のドッキングや分離などの重要任務もやり遂げ、日本実験棟「きぼう」から小型衛星を放出する実験にも成功した。 2009年の若田光一さんから始まった日本人飛行士のISS長期滞在は星出さんが4人目で、宇宙滞在日数や船外活動時間は米国、ロシアに次ぎ世界3位となった。来年末からは若田さんが2度目の長期滞在でISSの船長をつとめ、15年には油井亀美也さんが長期滞在に向かう。 しかし、ISSで積み上げた有人宇宙活動の経験と実績を、どんな形で継承するのかという長期構想が見えてこない。日本独自の有人宇宙船開発や惑星探査のあり方など、宇宙開発の将来像にかかわる本格的な議論が棚上げされてきたからだ。 宇宙開発の司令塔として
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