72歳の誕生日に撮影された生前のアルバート・アインシュタイン(Albert Einstein、1951年3月18日撮影)。(c)AFP/ARTHUR SASSE 【9月29日 AFP】墓の中のアルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)はここ数日、試練にさらされている。 全ての始まりは前週末、素粒子ニュートリノが光より速いという実験結果が発表されたことだった。世界中の物理学者たちはショックを受けた。アインシュタインが1905年に発表した特殊相対性理論に基づき、「光より速い物質は存在しない」というのが物理界のほぼ常識となっていたからだ。偉大なるアインシュタインはどこかで大きな間違いを犯したのだろうか? ところが、まさにアインシュタインの名声が地に落ちようとしていた矢先の28日、宇宙規模の実験で相対性理論を立証したとするデンマークの天文学チームの論文が、英科学誌ネイチャー(N