(前回から読む) 中国は現在、現行の「長征2」「3」「4」に代わる次世代ロケット「長征5」「6」「7」、そして「11」を開発中だ(「8」は欠番で「9」と「10」は検討中の構想)。前回にご紹介している、9月20日に初打ち上げに成功した長征6は、「次世代長征の第一弾」ということになる。 これら次世代長征のエンジンは「酸素リッチ2段燃焼サイクル」という、これまでロシアしか実用化できていなかった高度技術を採用している。この技術は、まだ米国も実用化できておらず、長征6の打ち上げ成功により、中国のロケット技術は初めて米国に対して一歩リードすることとなった。 もちろん米国でも、酸素リッチ2段燃焼サイクルのエンジンの開発が進んでいる。だがその開発主体は米航空宇宙局(NASA)でも米国防総省でも、その他のいかなる政府組織でもない。アマゾンCEOのジェフ・ベゾスが設立した宇宙ベンチャーの「ブルー・オリジン」で
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