<政策論争は不毛か? 人工妊娠中絶は殺人か? アートの価値とは何か? 人気コラムニストでもある哲学教授が著した『いま哲学に何ができるのか?』は、哲学なんて何の役にも立たないという声に対する回答だ> (写真:1年に2回、通りの延長線上に夕陽が沈むニューヨーク名物の「マンハッタンヘンジ」) 9月26日、米大統領選の第1回テレビ討論が行われ、ヒラリー・クリントン、ドナルド・トランプの両候補による討論を全米で約8400万人が固唾をのんで見守った。自らの政策を訴え、相手の政策や言動を批判し合った2人。終了後、メディアの評価や世論調査の結果を見ると、討論はクリントンが勝ったと考える人が多く、その理由として、クリントンが「落ち着いた」対応を見せ、トランプが「感情的だった」ことを挙げる声が多かった。 【参考記事】討論初戦はヒラリー圧勝、それでも読めない現状不満層の動向 だが、議論が感情的な対決となってしま
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