同僚などの周囲の人からネガティブな発言を聞くと、つい「もっとポジティブな面に目を向けるように」と言いたくなります。ネガティブな感情をポジティブなものに転換させようという意図は悪くありません。しかし、実際はうまくいきません。事態を悪化させるだけです。 CEOたちを対象とした戦略アドバイザーで、著書『最高の人生と仕事をつかむ18分の法則』もあるピーター・ブレグマン(Peter Bregman)氏は、米心理学誌『Psychology Today』でその理由を説明しています。 ネガティブな人に、あなたのポジティブな考えを訴えてもうまくいきません。相手はただ「反論された」と感じるだけでしょう。誰だって自分の感情を否定されるのは嫌なもの。ネガティブな感情を持たないように人を説得することなど不可能です。もし、あなたがポジティブな部分を売りにしているチームリーダーなら、さらにタチが悪いと言えます。メンバー