貴乃花親方が「電撃引退」を発表した。この報道を受けて、あるジャーナリストはこのように解説した。 「まあ、自尊心の強い人ですからね。一兵卒にはなったけれど結果が出なかった。それが我慢できなかったのでしょう」。なぜこのジャーナリストは「印象操作」とも言えるようなコメントをしたのか。その背景には、日本人の根深い問題がからんでいて……。 先日、夕方のニュースをつけていたら、二度見してしまうようなすごい場面に出くわした。 この日は、貴乃花親方が「電撃引退」を発表したということもあって、スタジオには相撲記者クラブ会友のおじいちゃ……いや、いや、経験豊富なベテランジャーナリストの方がいらっしゃっていた。 会見のVTRが流れた後、強面のキャスターが、なぜこんなタイミングで引退をするのだと疑問を投げかける。会見では、告発状(貴ノ岩の受けた暴行事件に関して、内閣府に告発状を提出していた)が事実ではないと認める