「辞めさせたい」と思う最高裁の裁判官を国民が決めるのが国民審査だ。選挙権に匹敵する国民の権利といえる。裁判ごとに裁判官がどう判断したかを知り、能動的に評価を下したい。 最高裁裁判官の国民審査は三十一日の衆院選と同時に行われる。三権分立の仕組みで、本当に司法は適切に機能しているか。民主主義の根幹であり、私たちは常に注意を払っていたい。 とくに最高裁は「憲法の番人」とも「人権の砦(とりで)」とも呼ばれたりする。憲法への判断、人権への配慮…、最高裁がきちんと機能しないと社会はゆがんでしまう。それを正す機会が、十八歳以上の国民による国民審査である。
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