
アメリカの企業が開発した無人の月着陸船が月面着陸に成功し、民間企業としては世界で2例目となりました。月をめぐってはアメリカのほか、日本の企業も、ことし、月面着陸に挑戦する予定で、各社の開発競争が進んでいます。 アメリカの宇宙開発企業「ファイアフライ」はことし1月、無人の月着陸船「ブルーゴースト」を南部フロリダ州から打ち上げました。 この着陸船が2日、月面に着陸し、民間企業としては去年2月にアメリカの別の企業が成功したのに次いで、世界で2例目となりました。 着陸後に公開された画像には、月面や着陸船の一部のほか、船体の背後の宇宙空間に地球が小さな点として写っています。 今回の着陸船にはNASA=アメリカ航空宇宙局などが開発した実験機器10台が搭載されていて、月の表面の砂の調査など、今後の月面での宇宙飛行士の活動を想定した実験が行われる予定です。 月をめぐっては、アメリカの企業のほか、日本のベン
燃焼試験で爆発した日本の新たな主力ロケット「イプシロンS」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構はこれまでの調査の結果、燃料容器の内側にある断熱材の損傷などが爆発に関わっていると見て、今後、さらに原因の絞り込みを進め、特定を目指すことにしています。 JAXAが開発中の小型ロケット「イプシロンS」は、おととし秋田県での燃焼試験で爆発が起きたあと、去年11月の種子島宇宙センターでの再試験でも爆発し試験設備が損傷しました。 JAXAは今年度中に行う計画だった打ち上げの延期を決め、爆発の原因究明を進めていて25日都内で会見を開きました。 これまでの調査で、爆発は燃料を燃やす容器の後方の部分で発生したとみられていますが、JAXAは爆発後に回収した部品などを分析した結果、爆発に至るまでの2つのシナリオを推定したと明らかにしました。 いずれのシナリオも燃料容器の内側にある断熱材が爆発に関わっていると見
日本の新たな主力ロケット「イプシロンS」の試験中の爆発で破損した種子島宇宙センターの設備について、JAXA=宇宙航空研究開発機構が、ことしの秋ごろに復旧させる見通しとなったことが、関係者への取材でわかりました。 JAXAが開発中の小型ロケット「イプシロンS」をめぐっては、2023年に秋田県での燃焼試験で爆発が起きたあと、2024年11月の種子島宇宙センターでの再試験でも爆発が発生しました。 このうち、種子島宇宙センターの試験設備について、JAXAがことしの秋ごろに復旧させる見通しとなったことが、関係者への取材でわかりました。 JAXAは、原因の究明と対策を終えしだい、改めて燃焼試験を行ったうえでイプシロンSの打ち上げを目指すことにしていて、早期の打ち上げの実現に向け、設備の復旧時期が焦点の一つとなっていました。 一方で、原因の究明については、爆発後に回収された部品の調査などが進められていま
2月17日(日本時間)、X上に「DOGE NASA」というアカウント(@DOGE_NASA)が出現した。米国政府関連のアカウントに与えられる灰色のバッジが付いており、17日時点では「DOGEは一般人からの協力を求めています! 米NASA(米航空宇宙管局)における無駄や不正、横領行為の発見と是正に関する情報をこのアカウントにDMでお寄せください」とのみ、投稿している。 NASAを巡っては、14日ごろに職員のうち数百人が希望退職制度を利用したと日本経済新聞などが報じていた。米SpaceXの代表で、実業家のイーロン・マスク氏がトップに就く組織「政府効率化省」(DOGE)が主導する施策の一環で、トランプ政権の政府職員削減策だという。DOGE NASAアカウント開設についても、この取り組みの一部だと思われる。 このような動きに対しXユーザーからは「宇宙開発が後退するのでは」「NASAが機能不全になる
素粒子の1つ「ニュートリノ」について、ヨーロッパなどの国際研究チームは、これまでの観測を大きく上回る、過去最高のエネルギーを持つものを検出したと発表しました。宇宙から飛来した起源や発生のメカニズムはわかっておらず、今後も観測を続けることにしています。 これは、ヨーロッパなどの国際研究チームが12日、科学雑誌の「ネイチャー」に発表しました。 研究チームは、イタリア南部 シチリア島近くの地中海の水深およそ3500メートル付近に検出器を設置し、物質を構成する最も基本的な粒子である素粒子の1つ、ニュートリノの観測を行いました。 その結果、2023年2月に、推定でおよそ22京電子ボルトという高いエネルギーを持つニュートリノが宇宙から地球に飛んできたことを示す信号を検出したということです。 このエネルギーは、これまで観測されたニュートリノのおよそ30倍で、過去最高でした。 このニュートリノは、銀河系の
2月2日(日)、H3ロケット5号機打ち上げ予定時刻が近づいても、種子島宇宙センター竹崎展望台から見るロケット上空には、ぶ厚い雲が居座っていた。「『雲ずぼ』だな」。打ち上げ取材を重ねた猛者たちがプレスセンターでつぶやく。「雲ずぼ」とは、ロケットが発射直後に雲の中に入ってしまうこと。絵的には歓迎できないものの、雲に反射して打ち上げ時の音が大きく聞こえるという良い面も期待できる。 そして、その時はやってきた。17時30分、閃光を放ち飛び立ったH3ロケットは、発射10秒ほどで雲の中に飛び込んだ。すると、雲がみるみる茜色に染められていく。そして地鳴りのように伝わってくる轟音はいつもより大きく、ロケットが地球の重力を振り切るパワーに全身が包まれるようだ。そのあまりにも幻想的な光景と強烈な体感にシャッターを切る手が止まり、思わず「すごい‥」と呟いていた。2023年から4、5回はロケット打ち上げを取材して
X線分光撮像衛星(XRISM)の観測成果に関する論文が、イギリスの科学雑誌「Nature」に2025年2月13日(日本時間午前1時)に掲載されましたのでお知らせします。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから2025年2月2日17時30分00秒(日本標準時)に、H3ロケット5号機による「みちびき6号機」(準天頂衛星)の打上げを行いました。 ロケットは計画どおり飛行し、打上げから約29分3秒後に「みちびき6号機」を正常に分離したことを確認いたしました。 今回の打上げ実施にご協力頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。
スマートフォンなどの位置情報の精度を高める日本版GPS衛星「みちびき」が、2日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターからH3ロケット5号機で打ち上げられ、予定の軌道に投入されて打ち上げは成功しました。 日本版GPS衛星「みちびき」を載せたH3ロケット5号機はメインエンジンなどに点火され、2日午後5時半、ごう音とともに種子島宇宙センターの発射台を離れました。補助ロケットやロケットの1段目などを切り離しながら上昇を続け、およそ29分後に衛星を予定の軌道に投入して打ち上げは成功しました。 ロケットに搭載された「みちびき」は、GPSのような位置を特定する機能を持つ人工衛星で、現在は日本付近の上空で4機体制で運用されていて、スマートフォンなどの位置情報の精度を高めるために使われているほか、電波が通じない場所での緊急地震速報の配信などにも役立てられています。 政府は今回の衛星を含む3機を新たに打ち上げ、現
Redditで話題になっていたポストを訳してみた。 僕は自分が思っていたほどは頭がよくなかったという高校生の独白にたいしてつけられたこのちょっと長めの返信がとても的確で示唆に富んでおり、多くの人のこころをつかんでいました。私自身、勇気づけられるというか身につまされるところがあり、忘れないために翻訳をしてみました。 まずは高校生の独白から。 僕は自分が思っていたほどは頭がよくなかった 僕はいま高校の最終学年で、次の6月に卒業する予定です。高校の成績は、いままでずっとAを取りつづけていましたが、去年始めてBをとってしまいました。もしそのBがなければ、卒業生総代に選ばれていたでしょう。 総代にふさわしいのは自分だ、つまりクラスで本当に一番頭がいいのは自分だと思いたいです。でもこの一年で、僕にそれほどの知性はないし、僕より頭のいい人はたくさんいるんだということを思い知らされました。 また僕は、自分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、X線天文衛星「すざく」(ASTRO-EⅡ)が、日本時間2025年1月5日23時41分ごろ、南太平洋上空(南緯18.3度、東経167.3度付近)において大気圏に再突入した*ことをご報告いたします。 「すざく」は、日米の共同ミッションとして2005年7月に打ち上げられ、X線による星から銀河団に至る様々な天体の観測を通じて、ブラックホール近傍での物質の振る舞いや、銀河・銀河団の形成進化を明らかにするなど、数多くの貴重な科学データを収集してきました。 これらのデータは、広く宇宙物理学の研究に大きく貢献し、広いX線エネルギー(波長)範囲にわたって世界最高レベルの感度を達成するなど優れた観測能力を実証し、銀河団外縁部に至るX線スペクトルを初めて測定する等、宇宙の構造形成やブラックホール直近領域の探査等において重要な科学的成果をあげています。 運用期間中、「すざく」は
2025年は16年ぶりとなる「土星の環消失」シーズン。さらに、全国で皆既月食も見られます。2025年に見られるおすすめ現象をピックアップしました。 【2025年1月2日 アストロアーツ】 2024年は紫金山・アトラス彗星やペルセウス座流星群が話題になった年でした。 2025年も好条件の流星群、皆既月食、すばる食など楽しみな天文現象がたくさんあります。さらに、16年ぶりとなる「土星の環消失」シーズンでもあります。2025年に見ておきたい天文現象10トピックを紹介します。 ★ 1月4日 しぶんぎ座流星群が極大 三大流星群の一つに数えられるしぶんぎ座流星群の活動が、1月4日0時ごろに極大を迎えます。しぶんぎ座流星群の活動は極大時刻前後に集中するので、1月3日深夜から1月4日未明ごろが最も活動が活発とみられます。月明かりの影響がまったくない好条件なので、空が開けている場所であれば1時間あたり15個
先月、燃焼試験中に爆発した、開発中の日本の新たな主力ロケット「イプシロンS」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構が25日、都内で会見を開き、これまでの調査の状況を説明しました。燃料を燃やす容器の後方の部分で爆発が発生したという判断を示し、引き続き原因の絞り込みを進めることにしています。 固体燃料式の小型ロケット、「イプシロンS」をめぐっては、去年7月に秋田県で行われた燃焼試験で爆発が起きたあと、JAXAが対策をとった上で先月、種子島宇宙センターで行った再試験でも爆発が発生しました。 JAXAは、原因調査チームを設置して爆発の原因究明を進めています。 25日の会見によりますと試験のデータを詳細に解析した結果、燃焼開始の17秒後から燃料を燃やす容器内の圧力が予測より徐々に高くなり、およそ49秒後に容器の後方の部分から燃焼ガスが漏れ出し、その直後に容器の後方の部分で爆発が発生したと判断したと
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