第58回菊池寛賞(日本文学振興会主催)が15日発表され、中西進・奈良県立万葉文化館長が各地で開催した小中学生向けの出張授業「万葉みらい塾」(朝日新聞社など主催)や、作家の筒井康隆さん、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「はやぶさ」プロジェクトチームらが選ばれた。副賞100万円。受賞者・団体と主な授賞理由は次の通り。(敬称略) 筒井康隆(実験的精神を持った50年に及ぶ作家活動)▽金子兜太(90歳を超えてなお旺盛な句作を続け現代俳句の魅力を広めた)▽NHKスペシャル「無縁社会」(人間のきずなを失い、孤立化する日本人の姿をとらえ、警鐘を鳴らした)▽JAXA「はやぶさ」プロジェクトチーム(小惑星「イトカワ」からの帰還に成功し、国民に希望と夢を与えた)▽吉岡幸雄(「染司よしおか」5代目当主として豊かな日本の色を探求し、古代色の技法を究明した)▽中西進「万葉みらい塾」(グローバルな視点から「万葉集」