宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日までに、2012年の打ち上げを目指していた電波天文衛星「アストロG」の開発中止を決めた。アンテナの精度を目標レベルまで高めることが技術的に難しくなったと判断したため。近く文部科学省の宇宙開発委員会に報告する。総開発費は143億円で、JAXAはこれまでに使った金額を明らかにしていない。アストロGは1997年に打ち上げた電波天文衛星「はるか」の後継機。ブラッ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日までに、2012年の打ち上げを目指していた電波天文衛星「アストロG」の開発中止を決めた。アンテナの精度を目標レベルまで高めることが技術的に難しくなったと判断したため。近く文部科学省の宇宙開発委員会に報告する。総開発費は143億円で、JAXAはこれまでに使った金額を明らかにしていない。アストロGは1997年に打ち上げた電波天文衛星「はるか」の後継機。ブラッ
左右の手が異なる動きをするピアノやドラム演奏の得意、不得意などを、脳の動きで見分ける方法を中京大学の荒牧勇准教授(身体教育学)の研究チームが見つけ、6日、米誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス(オンライン版)に発表した。脳の活動から、手の運動の乱れの予測も可能といい、脳卒中患者らのリハビリにも応用できるという。【山田一晶】 荒牧准教授によると、人間は左右の手が鏡に映したように同じ動きをする運動(鏡像運動)は簡単にできる。しかし、左右が異なる動きをする非鏡像運動は不安定だ。 荒牧准教授は、運動調節をつかさどる脳の「大脳基底核」に注目。手の非鏡像運動をさせた被験者の脳を磁気共鳴画像法で調べたところ、大脳基底核の活動が活発になると、数十秒後に運動が乱れることが分かった。非鏡像運動が得意な人は、大脳基底核がほとんど活動しなかった。 手に後遺症のある脳卒中患者らの大脳基底核を観察すれば、リハビリが
国立天文台は7月5日、2011年7月2日午前5時30分(ハワイ現地時間。日本時間は同3日午前0時30分)の観測終了後に、オペレータが観測装置や望遠鏡を格納する作業をしていたところ、主焦点周辺光学系システムからの誤動作信号を検出したことを発表した。 主焦点カメラや主焦点周辺光学系システムを含む「主焦点部」は、すばる望遠鏡の最上部(筒頂部)の中央にあり、望遠鏡技術部門の3人の職員が調査したところ、望遠鏡上部の主焦点付近から冷却液(自動車の不凍液としても使用されている エチレン・グリコールと、水との混合液体)が漏れ出していることを発見し、その冷却液の供給を止めた。 障害の発生した主焦点ユニットを上から見下ろした写真。中央に見える六角形のものは主焦点カメラ(SuprimeCam)の上部で、故障はその周辺にあるケーブル巻き取り機構と観測装置回転機構の同期回転に不具合があり、両者をつなぐケーブルやホー
宇宙航空研究開発機構は、超巨大ブラックホールなどを世界最高性能で観測する次世代電波天文衛星「アストロG」の開発を中止する方針を固めた。 宇宙で展開する大型アンテナの精度が想定より低いことが明らかになったためで、文部科学省宇宙開発委員会に近く報告し、正式に中止を決定する。アストロGの開発費は143億円で、2012年の打ち上げを目指していた。宇宙空間では直径9メートルの大型アンテナを展開。世界中の電波望遠鏡と連携し、地球の直径の3倍に相当する仮想的な超巨大電波望遠鏡として働かせる野心的なプロジェクトだった。 宇宙に打ち上げられればブラックホールや遠方の天体を米ハッブル宇宙望遠鏡の2000倍の精度で観測できると期待されていたが、アンテナの反射鏡の精度が想定に満たず、改良しても資金や計画期間が大幅に増えることが判明した。
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