宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月25日、筑波宇宙センター(茨城県つくば市)において、「こうのとり」(HTV)3号機に搭載予定の「小型衛星放出機構」をプレス向けに公開した。打ち上げ時期は2012年度。5機の超小型衛星を搭載し、国際宇宙ステーション(ISS)から軌道上に放出する計画だ。
NECは1月25日、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載する探査機システムの設計に着手したと発表した。2014年度の打ち上げを目指す。 はやぶさに搭載されたXバンド通信(8~12GHz)よりも高い周波数で大容量のデータ伝送ができる「Kaバンド通信」や、小惑星の表面温度などを観測する「中間赤外カメラ」の開発も担当する。表面形状を測定する「レーザー測距」、地形マッピングや鉱物分布などを計測する「多バンド可視カメラ」にも同社のセンシングデバイスが採用される。 はやぶさ2の目的地である小惑星「1999JU3」への到着は2018年半ばを予定する。太陽系の起源・進化の解明や、生命の原材料物質を調べるため、同惑星からサンプルを回収することが主なミッションとなる。地球への帰還は2020年末になる計画だ。 関連記事 「Science」がはやぶさ特集号 「イトカワ」微粒子の分析結果で論文6編掲載 米科学誌「Sci
日本で25年ぶりとなる金環日食など今年はビッグな天文現象がめじろ押しだ。宇宙に関するニュースが新聞やテレビをにぎわしそうだが、子供の理科離れが問題視される中、これをきっかけに科学への関心を持たせるチャンスでもある。親子で天体観測を始めてみてはいかが。(櫛田寿宏)「手が届くようだ」 今年見ることができる主な天文現象は表の通り。 昼なのに暗くなってしまう皆既日食に比べ、金環日食は魅力が乏しいと感じる人がいるかもしれない。しかし、次に日本で金環日食が見られるのは18年後だ。金星の日面経過も次は105年後で、見逃すのは惜しい。このほか、3月6日には火星が地球に最接近し、6月4日には部分月食が観測できる。 国立天文台(東京都三鷹市)広報専門員の小野智子さんは「一年の間にこれほどたくさんのことが起きる年はまれです。日食について知識として知っている人は多いが、自分の体験として驚き、確かめてほしい」と話す
国際宇宙ステーション(ISS)に5月末から約半年間、滞在予定の宇宙飛行士、星出彰彦さん(43)が25日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センター(茨城県)で記者会見し、「長期滞在はマラソンといわれるので楽しみながらやりたい」と抱負を語った。 星出さんは今回が2回目の飛行で、長期滞在は初めて。平成20年の初飛行ではISSの日本実験棟「きぼう」の船内実験室を建設しており、「良い意味で汚くなった実験室に帰って実験をするのが楽しみ」と笑顔を見せた。 また、昨年夏に東日本大震災の被災地を訪れたといい、「自分の目で現場を見てショックだった。ミッション中に被災地と交流できれば」と話した。 出発前の帰国訓練は今回が最後。同センターでは星出さんがISSで組み立てる小型衛星の放出装置も公開され、星出さんは「小型衛星は低コストでニーズが高まっている。日本の新しいインフラになる」と説明した。
「はやぶさ2」本格開発了承=14年打ち上げ目指す−宇宙開発委 「はやぶさ2」本格開発了承=14年打ち上げ目指す−宇宙開発委 小惑星イトカワから微粒子を持ち帰った探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」について、文部科学省宇宙開発委員会は25日、本格的な開発段階に進むことを妥当とした専門部会の報告を了承した。今後、2014年の打ち上げに向け、宇宙航空研究開発機構が機体の製造などを進める。 専門部会は16日、はやぶさ2の開発計画について「はやぶさの経験継承に加え、新たな技術に挑戦する意義は大きい。イトカワと異なるタイプの小惑星からサンプルを持ち帰る科学的意義も大きい」として、妥当と判断した。(2012/01/25-16:52)
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