地球は水の惑星だ。 梅雨のある日本では、毎年、6月、7月になると、日々、雨に打たれつつ、「水の惑星」を実感することができる。本当に、雨のよく降る星だなあ、と。まあ、ほかの地域では、乾燥しているところもたくさんあるわけだが、体感として。 さて、雨が降るとき、我々は、水が地球レベルで循環するのを目の当たりにしている。 また、雨に至らずとも、雲は、空に浮かぶ水の塊だ。 しかし、我々の目は地面近くにあって、自分の頬にふりかかる雨や、見える範囲の雲のことしか感知できない。 では、地上を離れて、宇宙から大気圏を見下ろせばどうか。 新世代のGPM主衛星 天気予報の時などによく使われる静止衛星(地上3万6000キロメートル)からの写真は、とても役に立つ。日本列島やその周辺の大ざっぱな雲の様子を把握できる。でも、ちょっと遠すぎて、細かい点がわかりにくい。 ならば、もっと地表に近づいて、せいぜい数百キロメート