日本の金星探査機「あかつき」が7日、失敗した金星の周回軌道への投入に再挑戦する。12月7日は、奇しくも5年前の投入失敗の日と同じ日だ。あの日から雌伏2000日弱。プロジェクトを率いる宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中村正人教授に予期せぬ連続トラブルをくぐり抜けてきた日々と 捲土 ( けんど ) 重来を期す科学者としての思いを、再挑戦直前に記してもらった。 我々が宇宙航空研究開発機構(JAXA)の前身、宇宙科学研究所(宇宙研)に科学衛星による金星探査を行おうと提案したのは今から15年ほど前、2001年1月のことでした。 当時は火星に向かう探査機「のぞみ」が航行中で、次の探査のターゲットは何かと考えた時、もう一つの大気を持つ内惑星である金星に行くことは自然な流れでした。 しかし、金星は米国や旧ソ連がすでに多くの探査成果を出しており「日本が何を新たに解明できるか」が議論の焦点となりました。 我
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