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(第1回はこちら) (第2回はこちら) フィーレイの目覚め その知らせは突然届いた。2015年6月13日20時28分(協定世界時)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)にあるフィーレイの管制センターに、ロゼッタを経由してフィーレイからの信号が送られてきたのである。 データの分析が行われた結果、フィーレイはすでに4月26日に目覚めていたことがわかった。また、フィーレイに搭載されたメモリーには、目覚めてからのこの6月13日までの間に取得されたデータが記録されていた。 フィーレイのプロジェクト・マネージャーを務めるStephan Ulamec氏は「フィーレイの温度は-35℃、電力は24Wと、非常に良い状態にあります。フィーレイは運用可能な状態です」と述べ、探査活動の再開に期待を寄せた。 その後、14日、19日、20日、21日、23日、24日、そして7月9日と、7回に分けて散発的に信号が届いた。しかし
(第1回はこちら) 宇宙のヒエログリフを解読するために 1993年11月、ESAによって「ロゼッタ」の計画変更が正式に決定され、プロジェクトは再スタートを切った。 ロゼッタ(Rosetta)という名前は、ナポレオン・ボナパルトがエジプト遠征を行った際に、エジプトの都市ロゼッタで発見された石柱「ロゼッタ・ストーン」に由来する。ロゼッタ・ストーンは古代エジプトで使われていたヒエログリフと呼ばれる文字を解読する手がかりとなった。 彗星には、今から約46億年前の、太陽系が誕生した当時の状態が保存されていると考えられており、「太陽系の化石」とも呼ばれている。ロゼッタによる探査で、太陽系の誕生や、こんにちの姿になった過程、そしてまた地球の水や生命が誕生した経緯といった、多くの謎が解き明かされるかもしれない。ロゼッタと名付けられた背景には、「宇宙のロゼッタ・ストーン」になるようにとの期待が込められていた
欧州宇宙機関(ESA)は2月12日、昨年7月から通信が途絶えている彗星着陸機「フィーレイ」(フィラエとも呼ばれている)について、「永遠の眠りに就こうとしている」とし、復旧の見込みがほとんどないことを発表した。 フィーレイは2014年11月12日、「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星」の本体(核)への着陸に成功。予定されていた探査はほぼ終えたものの、太陽光が当たりづらい場所に着陸したことで太陽発電が十分に行われない状態が続き、バッテリー切れに陥った。運用チームは彗星が太陽に近付き、フィーレイへの再充電ができるようになるまで、電源を落として冬眠状態に置くことを決定。その後、約7カ月後の昨年6月13日に再起動に成功し、散発的に通信が行われたものの、7月9日からふたたび途絶えたままの状態が続いていた。 その後、彗星は太陽から離れていく方向に飛び、条件は日を追うごとに悪化していた。運用チームは今年1月1
「重力波が受かった!」のニュースには驚いた。なぜかと言えば、その約1週間前に天文学者に「ブラックホール同士が衝突するには、ものすごく長い時間がかかる」と聞いたばかりだったから。それが約13億光年の距離で発見されたとは!これだから天文学は面白い。宇宙の片隅で生まれ、天を仰いでわずか数千年の人類の知をはるかに凌駕する、新事実を次々と突きつけてくる。まるで挑戦状のように。 太陽質量の約30倍のブラックホール同士が合体する様子を描いたシミュレーション画像。(提供:The SXS (Simulating eXtreme Spacetimes) Project ) この宇宙の物質・エネルギーのほとんどはダークエネルギーやダークマターであり、星や私たちを作る通常の物質は4~5%に過ぎないと考えられている。しかし人類は、(自分たちにとって)見えない宇宙を探る手段を次々に獲得し、宇宙の姿を少しずつ炙り出して
すばる望遠鏡が「高速電波バースト」と呼ばれる新種の天体現象を追観測し、この現象が起こったとみられる母銀河を発見した。また、その距離が地球から50億年であることも明らかにした。 【2016年2月25日 東京大学/すばる望遠鏡】 数年前に発見されたばかりの「高速電波バースト(Fast Radio Burst、FRB)」という謎のフラッシュ現象は、継続時間がわずかに数ミリ秒(1ミリ秒=1/1000秒)と極めて短く、全天で一日あたり数千回発生していると言われている。観測された電波の特徴から、50~100億光年という宇宙論的な遠距離からやってきていることが示唆されていたが、直接的な距離測定はこれまで例がなかった。 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の戸谷友則さんたちは、すばる望遠鏡を用いてFRBを追観測する日本チームを立ち上げ、FRBを検出しているオーストラリアのパークス電波天文台との共同観測プロ
[English] メッセージの受付は終了しました。ご応募ありがとうございました! プロジェクトマネージャの篠原先生から、皆様へメッセージをお届けします。 引き続き、ERG衛星への応援をどうぞよろしくお願いいたします。 「ジオスペース衛星ERGにあなたの応援メッセージを載せよう!」キャンペーンに対して多くの方々からのご応募をいただき、本当に有り難うございました。暖かい励ましの言葉にプロジェクトメンバーは大変元気付けられました。 このキャンペーンを通してジオスペース最後のフロンティアであるヴァン・アレン帯について少しでもご興味を持っていただけたら嬉しいかぎりです。観測開始後には新しい科学成果についても発信していきたいと考えております。ERG衛星による科学成果をお伝えできるよう、全力を尽くして参りますので、今後とも応援いただければ幸いです。 2016年5月 宇宙科学研究所 ジオスペース探査衛星
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