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ブックマーク / www.mitsubishielectric.co.jp (153)

  • 細かく&広域に。地球のわずかな変化を見逃さない。「だいち4号」は何がすごいのか|三菱電機 DSPACE

    2024年3月11日、三菱電機鎌倉製作所で公開された先進レーダ衛星「だいち4号」。上部に白く見えるのが、電波を送受信する合成開口レーダ「PALSAR-3」。5枚におりたたまれている状態だが宇宙空間で開くと高さ3.6m×幅10mになる。 令和6年は最大震度7を記録した能登半島大地震で幕をあけた。近年、地震や水害など様々な災害が頻発している。発災後は迅速な被害状況の把握が必要だし、可能な限り異変の兆候を早期に発見したい。例えば火山噴火前に避難できれば、被害を格段に減らすことができる。実際、「だいち2号」は2015年6月に発生した神奈川県箱根山の噴火で、噴火前の地面の隆起をとらえ、避難活動に役立てられたという。 このだいち2号の後継機でさらに進化したのが、6月30日に打ち上げられる予定の先進レーダ衛星「だいち4号」だ。だいち2号も4号も、合成開口レーダ(SAR)と呼ばれる技術で地球を観測する衛星

    細かく&広域に。地球のわずかな変化を見逃さない。「だいち4号」は何がすごいのか|三菱電機 DSPACE
  • H3ロケット3号機打ち上げへ—成功を支える「縁の下の力持ち」の想い|三菱電機 DSPACE

    種子島宇宙センターX 2023年1月16日の投稿より。右端が清水萌さん、左から3人目が麻生悠太さん。(提供:JAXA) 2月のH3ロケット試験機2号機打ち上げ成功から約4か月。H3ロケットがいよいよ格的に衛星打ち上げを始動する。6月30日(日)、H3ロケット3号機は先進レーダ衛星「だいち4号」打ち上げに挑む。 新型ロケット発射、となるとどうしてもロケットエンジニアがフォーカスされがちだが、当然ながらロケット打ち上げ成功には、多くの関係者の努力が欠かせない。ロケットは巨大システムであり、多くの人たちが思いを一つにして尽力することが成功の鍵なのだ。 実は昨年2月半ば、H3試験機1号機打ち上げ取材に入った種子島宇宙センターで、ロケット打ち上げを支える現場の「縁の下の力持ち」の声を聴きたいとJAXA広報部にお願いした。急遽アレンジ頂き、2月16日にJAXA職員3人の方々が取材に応じて下さった。種

    H3ロケット3号機打ち上げへ—成功を支える「縁の下の力持ち」の想い|三菱電機 DSPACE
  • 若田飛行士がJAXA退職、米アクシオム・スペースの民間宇宙飛行士に。その目的は|三菱電機 DSPACE

    4月8日、若田光一飛行士が米企業アクシオム・スペースに参画したことが発表された。(画像提供:Axiom Space) 3月末のJAXA退職会見で、「有人宇宙飛行の現場で、生涯現役で頑張りたい」と語った若田光一飛行士。4月8日、米企業アクシオム・スペース(Axiom Space)は若田さんが宇宙飛行士兼アジア太平洋地域のCTO(最高技術責任者)として参画することを発表!今度は商業宇宙飛行のコマンダーとして民間人を率いるとともに、同社が掲げる商業宇宙ステーション構築に貢献していくことになる。 アクシオム・スペースは、NASAの元ISS(国際宇宙ステーション)プログラムマネージャが2016年に設立したスタートアップ。NASA元長官や元NASA飛行士らが所属するプロ集団で、商業宇宙ステーション構築を目標に掲げ、最初のモジュールを2026年頃打ち上げる計画を進める。ISSへ既に3回の商業宇宙飛行を実

    若田飛行士がJAXA退職、米アクシオム・スペースの民間宇宙飛行士に。その目的は|三菱電機 DSPACE
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2024/04/11
    ISSから民間商業ステーションへ。日本企業やJAXAも動いている。三井物産はアクシオムスペースと資本提携。
  • 三菱電機 DSPACE:元NASAプロ集団が進める「宇宙旅行」と「商業宇宙ステーション」

    2020年3月頭、「3人の民間宇宙飛行士を2021年後半にISS(国際宇宙ステーション)に送る『世界初の完全な民間有人宇宙飛行ミッション』をAxiom Space社が計画!」というニュースが世界をかけめぐった。 往復に使う「足」はスペースX社が開発中の有人宇宙船クルードラゴン。訓練されたコマンダー(船長)が乗客3人と8日間ISSに滞在する約10日間の「宇宙の旅」。旅行代金は公開されていないが「3人で5500万ドル(1ドル104円として約57憶円)」とか2019年にNASAが発表した価格表から「(一人当たり)往復運賃5500~5800万ドル+1泊3万5000ドル」など様々な報道が飛び交う。 宇宙旅行の話はたびたび話題にのぼるものの、なかなか実現しないことから「今回もどこまでリアリティがあるの?」と話し半分に聞く人が多いかもしれない。 しかし、今までとちょっと違うと思うのは、宇宙旅行を発表した

    三菱電機 DSPACE:元NASAプロ集団が進める「宇宙旅行」と「商業宇宙ステーション」
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2024/04/09
    2020年の記事だけど大まかなことが書いてある。まずISSに商用居住モジュールAxiom Segmentを取り付け。ISS運用終了前にこのモジュールを切り離して商業宇宙ステーションにする。
  • H3ロケット打ち上げ成功!「失敗で強くなった」軌跡と未来|三菱電機 DSPACE

    2024年2月17日9時22分、H3ロケット試験機2号機は閃光を放ち、飛び立った。種子島に広がる青空の中、宇宙を目指しまっすぐ上昇していく。ものすごい振動がおなかに伝わる。しばらくしてバリバリバリと空気を引き裂く轟音が届くが、自分の胸の鼓動の方が大きいかもしれない。約1年前の記憶がよぎり、「まだ安心できない」とそのドキドキは大きくなる。 約1年前、2023年3月7日のH3ロケット試験機1号機の打ち上げも、同じ場所でファインダーを覗いていた。リフトオフ後、新規開発した第1段LE-9エンジンの燃焼を見届け、成功を確信した直後に訪れた、まさかのトラブル。従来のロケットで使われ信頼があったはずの第2段エンジンが着火せず、H3ロケットは指令破壊された。その「魔の時間」を乗り越えて、搭載した衛星を軌道投入させるまで油断できない。そんな緊張したムードが、種子島宇宙センター竹崎展望台に集まったプレスの間に

    H3ロケット打ち上げ成功!「失敗で強くなった」軌跡と未来|三菱電機 DSPACE
  • 「SLIM、待っててね」月を目指す宇宙飛行士候補者が行う、日本独自の訓練とは|三菱電機 DSPACE

    体力訓練で汗を流す米田あゆさん(左)と諏訪理さん。週3回、1回2時間程度、有酸素運動と筋トレなどを行う。 2023年2月28日、4127人の応募者の中から2人の日人宇宙飛行士候補者が発表されてから約1年。諏訪理さんと米田あゆさんは今、正式な宇宙飛行士認定を目指し、日を拠点に基礎訓練を受けている。その様子が1月31日、プレスに公開された。

    「SLIM、待っててね」月を目指す宇宙飛行士候補者が行う、日本独自の訓練とは|三菱電機 DSPACE
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2024/02/15
    今回は基礎訓練は日本で。より実践的な訓練に。きぼう運用管制官、人工衛星製作実習など。サバイバル訓練は民間企業がボーイスカウト、陸自の協力で行う。ANAのパイロットに提供している訓練も。
  • 「新しい扉を開いた」SLIM世界初ピンポイント月着陸成功&劇的復活!月から届いた歴史的写真|三菱電機 DSPACE

    SLIM着陸直前に放出された超小型ロボットSORA-Qが撮影したSLIMと月表面。SLIMがエンジンを上にして逆立ちのような状態になっていることがわかる。宇宙開発史に刻まれる画像だ。(提供:JAXA/タカラトミー/ソニーグループ(株)/同志社大学) SLIMが約9日間の眠りから、ついに目覚めたー!!! 世界初のピンポイント月着陸に成功した小型月着陸機SLIMは何度、世界を驚かせるのだろう。1月20日0時20分、SLIMは月着陸に成功。だが太陽光が電力を発生していないことが判明。着陸直前に異常事態が発生したSLIMは、想定と異なる逆立ち状態で着陸、太陽電池パネルが西側を向いていたために太陽光が当たらなかった。 太陽が移動するにつれて太陽電池に日が差し、SLIMが目覚めることが期待されてから約9日。ついに1月29日朝(日時間)、SLIMとの通信が復活、科学観測を再開したことが明らかに!まず観

    「新しい扉を開いた」SLIM世界初ピンポイント月着陸成功&劇的復活!月から届いた歴史的写真|三菱電機 DSPACE
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2024/02/06
    SLIMのエンジンにトラブルが起きていたが地上では把握しておらず、していたとしてもどうしようもなかった状態。SLIMは異常を検知し自律的に異常モードになり着陸。
  • 「行ってらっしゃ~い!」月着陸機SLIM打ち上げ成功!種子島で感じた熱狂|三菱電機 DSPACE

    2023年9月7日午前8時42分、JAXA種子島宇宙センターから打ち上げられたH-IIAロケット47号機。 ついにこの時が訪れた。9月7日8時42分11秒、月着陸機「SLIM」とX線天文衛星「XRISM」を搭載したH-IIAロケット47号機が、ぴかっとまぶしい閃光を放った。しばらく遅れて「ゴー」「バリバリバリ」という轟音が、種子島宇宙センターから北に約3km離れた恵美之江展望公園に届く。当初は8月26日に予定されていた今回の打ち上げ。天候理由による3度の延期を経て、ついにロケットが飛び立ったのだ! 全国から集まった201人の見学者から「うわぁ!!」「上がった~!!」と歓声が上がる。青空に向かってぐんぐん突き進むロケットを皆が見上げる。南種子町の平山小学校に留学中の3人の小学生たちは、ロケットに「行ってらっしゃ~い」と声をかけ、拍手を送った。

    「行ってらっしゃ~い!」月着陸機SLIM打ち上げ成功!種子島で感じた熱狂|三菱電機 DSPACE
  • SLIM月着陸ミッションを成功させたい!—三菱電機プロマネに聞く「軽量化」へのチャレンジ|三菱電機 DSPACE

    2023年6月4日、JAXA種子島宇宙センター衛星フェアリング組立棟で公開された小型月着陸実証機SLIM。左がJAXA SLIMプロジェクトマネージャ、坂井真一郎さん、右が三菱電機 SLIMプロジェクトマネージャ、小倉祐一さん。(提供:JAXA) 小型月着陸実証機SLIMは、様々な点で常識破りのミッションだ。今まで旧ソ連、米国、中国が月面着陸に成功しているものの、その着陸精度は数km~十数km。誤差100m以内の狙った場所に「ピンポイントで」着陸した例は世界でまだない。SLIMはピンポイント着陸を、かつてないほど「小型・軽量」の探査機で実現しようとする。小型軽量の探査機だから、冗長系をもたない。なにより見た目が従来の月着陸機とは全く違う。着陸のための長い脚(着陸脚)をもたず、丸い脚が5つ。そしてあえて倒れ込むように着陸する。 三菱電機はこの常識破りの月着陸機SLIMのシステム開発及び製造を

    SLIM月着陸ミッションを成功させたい!—三菱電機プロマネに聞く「軽量化」へのチャレンジ|三菱電機 DSPACE
  • エンセラダスと地球のシンクロニシティ|三菱電機 DSPACE

    話は、突然1のメールが僕に届いたことから始まる。 ドイツ、ベルリン自由大学のフランク・ポストバーグ教授が連絡をくれたのである。 ポストバーグと僕は、10年来の共同研究の間柄にある。彼は、NASAのカッシーニ探査機に搭載された、ダスト分析器チームの中心人物である。土星の氷衛星エンセラダスの地下海から噴き出す海水を、このダスト分析器で分析し、海水成分を明らかにしてきた世界的な宇宙科学者である。 「最近、エンセラダスからの海水の粒子に奇妙なものを見つけたんだ。何だと思う?リンだよ。リンが海水に異常に濃集しているんだ。この話、興味あるかい?」 時を同じくして、僕らの研究室でも、全く独立にエンセラダスの海にはリンが高濃度で存在しているのかもしれないという実験データを得つつあった。 エンセラダスの海底にある岩石は、地球に落下する隕石のような組成だと推定されている。僕らは高価な隕石を購入して、惜しげも

    エンセラダスと地球のシンクロニシティ|三菱電機 DSPACE
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2023/06/15
    エンセラダス(エンケラドス)の海水のリンについて詳しく。
  • 月ピンポイント着陸成功への「1000本ノック」—SLIM 航法誘導制御エンジニアの格闘|三菱電機 DSPACE

    2023年8月以降に打ち上げが予定されるJAXAの小型月着陸実証機 SLIM。100m以内の場所に着陸する「ピンポイント着陸」を目標に掲げる。上は着陸フェーズのイメージ図。(提供:JAXA) 月ラッシュが始まっている。日を含む世界中の政府機関やスタートアップが月を目指ししのぎを削っているが、目的はまず月に着陸すること。2023年夏以降にH-IIAロケットで打ち上げ予定のJAXAの小型月着陸実証機 SLIMは、その先を見据える。降りられる場所に降りるのでなく、精度100m(従来は数km~十数km)で降りたい場所にピンポイントで着陸することを目標に掲げているのだ。そのSLIMがいよいよ月に向けて飛び立とうとしている! 今年~来年、SLIMが月でピンポイント着陸を成功させれば、おそらく「世界初」の快挙となるだろう。だが、日にはこれまで月着陸の実績がない。にもかかわらず、100m以内という高精

    月ピンポイント着陸成功への「1000本ノック」—SLIM 航法誘導制御エンジニアの格闘|三菱電機 DSPACE
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2023/06/01
    SLIMは軽量化のため冗長系を持たない。
  • 松井孝典先生のこと|三菱電機 DSPACE

    なぜ地球は生命あふれる惑星になったのだろうか。 僕はそのからくりを知りたい。そして、できることなら、地球のような惑星が宇宙でどのくらいありふれた存在か—その普遍性を知りたい。 古代ギリシャや中国の思想家の例をあげるまでもなく、ものごとの普遍性を探り求めたいという欲求は学問の原点であり、人間固有の感情である。 僕が、地球と生命の普遍性というものの考え方について、初めて気づかされたのは高校2年生のときだった。“気づかされた”と書く通り、自発的にこのようなことを想起できるわけはなく、ある一般書がきっかけであった。 それは『地球・46億年の孤独』というであり、著者は、当時東大の助教授をしていた松井孝典先生であった。 多くの高校生にとって、進路の選択は直近の大問題である。理科系科目が好きだった僕は、物理・化学・生物・地学から何を大学で選ぶかという選択の助けになればという程度の軽い気持ちで、この

    松井孝典先生のこと|三菱電機 DSPACE
  • 手に取る宇宙—若田飛行士が宇宙で使った生活用品を地上でも|三菱電機 DSPACE

    2023年1月20日(米国時間)、7時間21分の船外活動を終えた若田光一宇宙飛行士。「地球、夜の星々、そしてISS自体が広い宇宙の中で輝いていた」と語った。(提供:NASA) 若田光一宇宙飛行士が5度目の宇宙滞在から地球に帰還。4月5日に行われた記者会見では「5回の宇宙飛行の中でもっともトラブルが多かったミッションだった」とふり返った。 具体的には「ソユーズ宇宙船の冷却剤漏れがあり、船外活動中には新型太陽電池パネル用の架台で取り付けられない構造が出てきた。ツールが壊れたり準備した手法が通用しなかったりなどのトラブルもあったが、リアルタイムで地上とクルーがアイデアを出し合って解決できた。有人宇宙活動の強みを実感した」という。 過酷な宇宙環境でトラブルシュートに挑む若田飛行士。そんな若田さんの約5か月間の宇宙生活を今回、新たに搭載された9つの宇宙生活用品が支えた。JAXAが宇宙と地上共通の生活

    手に取る宇宙—若田飛行士が宇宙で使った生活用品を地上でも|三菱電機 DSPACE
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2023/04/13
    花王のシャンプーシートは水を使わず、突起で頭皮マッサージもできる。入院中や介護でも使えると。是非使ってみたい。他にもエベレスト登山で使われた肌着、汗をかいても快適なTシャツ
  • 月を歩こう—新宇宙飛行士候補者の注目点は?今後の選抜は?|三菱電機 DSPACE

    2月28日、JAXA宇宙飛行士候補者として発表された米田あゆさん(左)と諏訪理さん。諏訪さんは米国に部がある世界銀行に勤めるため、オンラインでの参加。 13年ぶりの募集から約1年あまり。4127名の中から、ついに月を目指す「アルテミス」世代の新人宇宙飛行士候補者2人が発表された。世界銀行上級防災専門官の諏訪理さん、日赤十字社医療センターの外科医、米田あゆさん。諏訪さんは46歳で日人宇宙飛行士候補者最年長、米田さんは28歳で最年少タイ。その表情は晴れやかに輝いていた。 2000倍を超える過去最高倍率を勝ち抜いたお2人はどんな方なのか。まず私が注目したのは、諏訪理さんのキャリアだ。これまで日人宇宙飛行士はエンジニアや科学者(医師を含む)、パイロットから選ばれていた。国際開発の専門家が選ばれたのは初めてだ。プリンストン大学大学院で地球科学を学んだ後に青年海外協力隊でルワンダに派遣されたと

    月を歩こう—新宇宙飛行士候補者の注目点は?今後の選抜は?|三菱電機 DSPACE
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2023/03/10
    今後は5年おきに募集をかけたい。選ばれなかったファイナリストへのフィードバックも行うとのこと。
  • 発射0.4秒前まさかの中止、そのとき種子島は?—H3ロケット取材記①|三菱電機 DSPACE

    発射約6秒前、第一段エンジンがスタートすると推進薬の液体酸素と液体水素が反応してできる水蒸気の高温ガスと煙道に噴射されている水が混ざって、白煙が広がった。誰もが離昇を疑わなかった。種子島宇宙センター竹崎展望台から撮影。 「10.9.8.7……」 カウントダウンが10秒を切った。待ちに待った瞬間がいよいよ訪れる。日の新型ロケットH3ロケットが2023年2月17日午前10時37分55秒の打ち上げに向け、着実に時を刻んでいた・・はずだった。 全長57mのH3ロケット試験機1号機が屹立するJAXA種子島宇宙センター大型ロケット第2射点は、プレスが取材する竹崎展望台から約3.6km。打ち上げ予定時刻6.3秒前、第1段LE-9エンジンに着火。白煙がもくもくと立ち上がった。 「くるぞー!」。プレス席にはカシャカシャカシャというシャッター音が響きわたる。DSPACE取材班も離昇の瞬間を見逃すまいと、ファ

    発射0.4秒前まさかの中止、そのとき種子島は?—H3ロケット取材記①|三菱電機 DSPACE
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    halca-kaukana 2023/02/28
    宇宙専門ライター林公代さんによるH3で何が起こったのかレポート。ロケットの仕組みやこのような中止の前例についてもわかりやすく言及。原因究明の報告も。
  • 小澤征爾さん指揮、オーケストラ生演奏を宇宙の若田さんへ—史上初実現の舞台裏|三菱電機 DSPACE

    ISSの若田飛行士に向けてオーケストラを指揮する小澤征爾氏。(提供:小澤征爾/SKOxJAXA ONE EARTH MISSION /山田毅) 2022年11月23日、世界的に活躍するマエストロ、小澤征爾さんが指揮するオーケストラの生演奏が史上初めて、ライブ配信で宇宙に届けられた。国際宇宙ステーション(ISS)滞在中の若田光一飛行士が、「KIBO宇宙放送局」の双方向システムを使うことによって、長野県松市で演奏する小澤征爾さんとサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)のコンサートをリアルタイムで堪能。宇宙へのオーケストラ演奏のライブ配信が実現したのは、世界で初めてだ。 曲目はベートーヴェンの「エグモント序曲」。弦楽器などによる重低音の響きから始まりオーボエやクラリネットの独奏へ。重々しく暗い雰囲気から、徐々にテンポが加速し明るい曲調に変化していく。フィナーレではトランペットが鳴り響き、希望

    小澤征爾さん指揮、オーケストラ生演奏を宇宙の若田さんへ—史上初実現の舞台裏|三菱電機 DSPACE
  • 「困難は技術を飛躍させる」—H3ロケット、2022年度打ち上げへ正念場|三菱電機 DSPACE

    「Space is Hard(宇宙は厳しい)」。宇宙飛行士や宇宙関係者の間でしばしば聞かれる言葉だ。その最たるものの一つがロケット開発。9月頭、月を目指し打ち上げが予定されたNASA「アルテミス1」ミッションもSLSロケット第一段エンジンの燃料漏れで延期になった。ロケット開発の中で最も難しいと言われるのがエンジン開発だ。日の新型ロケットH3もエンジン開発に時間がかかり、打ち上げが当初予定の2020年度から2年延期されている。 エンジン開発は故障と格闘の連続 「ロケットを人間に例えると、エンジンはそのエネルギーを生み出す心臓と言える。エンジンはマイナス200℃程度の極低温の液体酸素と液体水素を1秒間にドラム缶約5分吸い込み、約3000℃の高温ガスへと燃焼させてそれを超音速で噴射し、ロケットが宇宙に到達するために必要な推進力を生み出す。このため内部は極低温と極高温が存在し、超高圧、過酷な振

    「困難は技術を飛躍させる」—H3ロケット、2022年度打ち上げへ正念場|三菱電機 DSPACE
  • 11年ぶりに進化「ジオ・コスモス」で何を見せる?日本科学未来館の挑戦|三菱電機 DSPACE

    2022年4月19日、11年ぶりに進化、点灯された日科学未来館のシンボル展示「ジオ・コスモス」と浅川智恵子館長。 「今、地球で何が起きているのかを人の視点で見て欲しい。環境問題やダイバーシティなどの状況が時間の流れの中でどう変わっていくか。地球温暖化の問題であれば、日々の努力によって地球が少し美しくなってきたとか、逆であれば『何とかしなければいけない』と来館者が感じられるようなコンテンツにしていければ」 2022年4月19日、東京・お台場にある日科学未来館で、11年ぶりに生まれ変わったシンボル展示「ジオ・コスモス」点灯式で浅川智恵子館長は語った。 ジオ・コスモスは日科学未来館が開館した2001年7月、当時の館長、毛利衛氏の「宇宙から見た地球の姿を多くの人と共有したい」との思いから生まれた。直径約6mの世界初の「地球ディスプレイ」だ。当時はまだ希少だったLEDパネルを採用(解像度は10

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  • 速報「はやぶさ2」 — リュウグウの声に耳をすます|三菱電機 DSPACE

    鉱物学者という種類の研究者がいることを、皆さんはご存知だろうか。 鉱物のもつ得も言われぬ美しさに魅了され、顕微鏡をのぞいてその秘密を探究するうちに、鉱物が語る声なき声を聞くことができるようになった人たちである。 河原や海岸に行って、石ころを見てみよう。 白っぽい石があれば、そのなかに見える灰色の透き通った鉱物は石英だ。その隣の白っぽいのは斜長石、ゴマをまぶしたような黒っぽいのは黒雲母。鉱物学者がこの石を丹念に調べると、川の上流にある火山のマグマの状態やその歴史がわかるだろう。 あるいは、エメラルドブルーの石も見つかるかもしれない。この石をきれいな碧緑色にしているのは緑泥石という鉱物だ。この鉱物はこの川の上流には火山だけでなく、かつて温泉もあったと教えてくれる。火山灰と高温の水が触れあうと緑泥石が生まれることを、鉱物学者は知っている。 鉱物学者は鉱物の声が聞こえると書いたが、もちろん実際に声

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  • 「生き辛さを抱える人に光を」野口宇宙飛行士らが取り組む当事者研究|三菱電機 DSPACE

    右から東京大学先端科学技術研究センター特任教授に着任した野口聡一宇宙飛行士、当事者研究の第一人者である熊谷晉一郎准教授、神埼亮平東大先端研所長。(提供:東京大学先端科学技術研究センター) 「なぜ我々はこんなに生きづらいのか。そんな思いを持った人々に何らかの明かりを当てられれば」。東京大学先端科学技術研究センター(以下、先端研)特任教授に着任した野口聡一宇宙飛行士は、2022年1月5日に行われた会見で研究の目的を語った。 野口さんの研究分野は「当事者研究」。約4年前から東大先端研准教授で身体障がい当事者である熊谷晉一郎氏と共に研究を進めてきた。 当事者研究ってなんだろう?熊谷准教授によれば「従来、一方的に研究される対象だった障がいをもった人たちが、自分たちの苦労や解決法について『当事者として』自ら研究するという新しい挑戦を表す分野」だという。だが、自らの経験を言葉で伝えようとする時、世間で広

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    halca-kaukana
    halca-kaukana 2022/01/13
    宇宙飛行士やトップアスリートもマイノリティなんて考えたことが無かった。苦労の経験を分かちづらい。新しすぎる視点で理解が追いついてないけどとても興味深い。