シンセサイザーを使った電子音楽の第一人者で、ことし5月に亡くなった作曲家の冨田勲さんが、亡くなる直前まで手がけていた遺作が、11日夜に上演され、世代を超えた多くのファンが訪れました。 冨田さんが亡くなる直前まで創作を続けていた「ドクター・コッペリウス」が、11日夜、東京・渋谷区のコンサートホールで上演され、世代を超えた大勢のファンが詰めかけました。 作品はバーチャルシンガーの初音ミクが、オーケストラとシンセサイザーの演奏に合わせて歌うほか、舞台上の空間に立体的に浮かび上がって生身のダンサーと一緒にバレエを踊ります。 楽曲は冒頭部分が出来上がっていませんでしたが、生前未発表だったシンセサイザーの音を加えて完成させたということで、冨田さんが幼いころから抱いていた宇宙への憧れが壮大な音楽に乗せて表現されています。 上演が終わると、スクリーンに冨田さんの写真が映し出され、客席から大きな拍手が送られ