現在、「はやぶさ2」はリュウグウ到着に向けてイオンエンジンの運用を行っていますが、5月11日にイオンエンジンをいったん停止して、スタートラッカ(注1)によってリュウグウの撮影を行いました。これは、探査機からリュウグウの方向を観測することによって光学航法(注2)を行うためです。 撮影は、5月11日から14日にかけて、ほぼ1日おきに3回行いました。1回の撮影では、数時間の間に3枚の画像を取得しています。撮影はすべて成功し、写っていたリュウグウの位置を正確に計測しました。このデータを使って、リュウグウと「はやぶさ2」の軌道を正確に求める作業を開始しています。 図1 スタートラッカによって撮影されたリュウグウ。図中で黄色の丸で囲まれた天体がリュウグウ。右から左へと移動している。撮影時刻は、右から5月12日1時頃、5月13日2時頃、5月14日1時頃(日本時間)である。探査機から見てうお座の方向にある
小惑星探査機「はやぶさ2」がスタートラッカを使って、今年7月に到着予定の小惑星「リュウグウ」 を撮影した。 【2018年5月16日 JAXA】 探査機「はやぶさ2」は今年7月に到着予定の小惑星「リュウグウ((162173) Ryugu)」へ向かってイオンエンジンを使って飛行を続けている。 5月11日、「はやぶさ2」はイオンエンジンをいったん停止して、スタートラッカを使ったリュウグウの撮影を実施した。通常スタートラッカは、恒星の位置を計測して探査機の姿勢を推定するために使用されるが、今回は「はやぶさ2」からリュウグウの方向を計測して「光学航法」を行うため、撮像カメラと同様に画像を撮影するモードで使用された。 光学航法とは、探査機から天体の方向を計測したデータを利用して「はやぶさ2」とリュウグウの軌道をより正確に推定する方法のことだ。探査機の軌道は、通常は電波による通信で推定する「電波航法」で
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