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2019年11月14日のブックマーク (6件)

  • すばる望遠鏡との30年:天文学者・林左絵子「宇宙の果てを知りたくて」

    2019年、ハワイ島にある国立天文台の「すばる望遠鏡」は初観測から20周年を迎えた。長年プロジェクトに携わってきた林左絵子さんに、自らの体験を交えつつ、すばる望遠鏡の功績と日の天文学の進化について聞いた。 林 左絵子 HAYASHI Saeko 1958年秋田市生まれ。理学博士(東京大学)。自然科学研究機構国立天文台および総合研究大学院大学 准教授。90年より、大型光学赤外線望遠鏡「JNLT」(現在のすばる望遠鏡)プロジェクトに加わり、主に望遠鏡光学系に関わる基礎実験、設計検討、製作立ち会いに携わる。98年、ハワイ観測所現地に赴任。2017年より口径30メートルの超大型望遠鏡「TMT」推進室(現在の名称はTMTプロジェクト)所属。 2019年9月、観測史上最も遠く離れた最も古い銀河の集まりが見つかった。130億光年かなたにある12の銀河からなる「原始銀河団」の発見には、米ハワイ島にある「

    すばる望遠鏡との30年:天文学者・林左絵子「宇宙の果てを知りたくて」
  • 満月の空に「火球」、落ちていく様子を撮影 散在流星か:朝日新聞デジタル

    満月の夜だった12日午後10時ごろ、極めて明るい流れ星である「火球(かきゅう)」が現れた。東京大木曽観測所(長野県木曽町)に朝日新聞社と東大が設置している星空ライブカメラが、東の上空に薄雲を通して緑色の光を放ちながら落ちていく姿をとらえた。中部地方など各地でも目撃され、SNSでは「おっきな流れ星を見た」「この世の終わりかと思った」といった報告が相次いだ。 11月半ばは例年、「おうし座流星群」や「しし座流星群」が活発な時期。今回の火球はいずれの星座とも異なる方角から流れており、流星群に属さない「散在流星」の可能性がある。 流れ星は、宇宙に浮かんでいるちりや彗星(すいせい)がまき散らしたかけらが地球の大気とぶつかり、高温になって光を発する現象。ちりが大きければ光も強くなるが、満月に見劣りしないほどの明るさになる火球は極めて珍しい。 星空ライブカメラは、東大の天文台に朝日新聞と東大が設置したカメ

    満月の空に「火球」、落ちていく様子を撮影 散在流星か:朝日新聞デジタル
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2019/11/14
    おうし群、しし群が活発な時期だがこの火球は散在流星。
  • はやぶさ2、帰還の鍵はイオンエンジン 開発者「宇宙は甘くない」

    小惑星探査機「はやぶさ2」の地球帰還で鍵を握るのは、機体の加速に使う心臓部のイオンエンジンだ。初代はやぶさでは4基全てが故障し、一時は帰還が絶望視された苦い経験がある。対策を入念に重ねてきたが、開発担当者は「宇宙は甘くない」と気を引き締めている。 イオンエンジンは電気の力で進む燃費に優れたエンジンで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が独自の方式で開発した。はやぶさ2で開発を担当した細田聡史さん(46)は「20日から来月2日まで行う試運転で一通りの性能を確認し、まずは安心材料を積みたい」と話す。 細田さんの頭をよぎるのが、初代はやぶさが復路で見舞われた大きな試練だ。平成21年11月、既に故障していた2基に加えて残りの2基も故障。絶体絶命ともいわれたが、先輩が仕込んでいた回路設計の工夫が奏功し、機能する部分を組み合わせて作動させることで、何とか切り抜けた。 はやぶさ2では細田さんが当初から開発

    はやぶさ2、帰還の鍵はイオンエンジン 開発者「宇宙は甘くない」
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2019/11/14
    はやぶさ2のイオンエンジン開発細田聡史さん。「初代では先輩が開発したので、まだプレッシャーが肩に載っていなかった。今回は自分が開発したことで怖さが分かり、ずしりと来ている。」
  • ”じゃがいも”と呼ばれた最果ての天体「ウルティマ・トゥーレ」の正式名称が決定

    今年の元旦にNASAの探査機「ニュー・ホライズンズ」が接近観測を実施したカイパーベルト天体「2014 MU69」。通称「ウルティマ・トゥーレ」の名で知られるこの天体、このたび正式な名称が決定しました。 ■2014 MU69の正式名は「Arrokoth(アロコス)」名前が「アロコス」に決まった「2014 MU69」の姿(Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute/Roman Tkachenko)2つの天体がゆるくつながったように見えるその独特な形状や表面の様子などから、想像力たくましい世界中の人々によって「じゃがいも」や「雪だるま」などとさまざまな呼ばれ方をしてきたウルティマ・トゥーレ。 「最果ての地」を意味するこの名前も実際は研究者が付けた通称だっ

    ”じゃがいも”と呼ばれた最果ての天体「ウルティマ・トゥーレ」の正式名称が決定
    halca-kaukana
    halca-kaukana 2019/11/14
    Arrokoth(アロコス)、メリーランド州にゆかりのある部族ポウハタンの言葉で空の意味。
  • 人類4台目の重力波望遠鏡、日本が誇る「KAGRA」がついに完成(1) 重力波とはどんなもの? その特徴や観測の歴史をおさらい

    岐阜県飛騨市にある神岡鉱山の跡地。かつては東洋一の鉱山として栄えるも衰退。そしてイタイイタイ病という負の歴史ももつ。 この地が、天文学の観測施設として活用され始めたのは1980年代に入ってからだった。2つのノーベル物理学賞の受賞の立役者となったニュートリノ観測装置「カミオカンデ」や「スーパーカミオカンデ」をはじめ、世界最先端の施設が、その山中に立ち並ぶ。まさにこの場所は、天文学の最前線だ。 そして2019年10月4日。この場所に、新たにもうひとつの観測施設が産声をあげた。その名は大型低温重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」。「重力波」と呼ばれる時空のさざ波を捉えるための望遠鏡で、世界で4台目、アジア地域では初の重力波望遠鏡となる。これから世界の他の重力波望遠鏡との共同観測により、近年始まったばかりの重力波天文学、そしてそこに他の観測方法を加えた「マルチメッセンジャー天文学」を切り拓き、数々

    人類4台目の重力波望遠鏡、日本が誇る「KAGRA」がついに完成(1) 重力波とはどんなもの? その特徴や観測の歴史をおさらい
  • 「牙をむいた」リュウグウに今は「感謝」、はやぶさ2が地球帰還を開始

    既報の通り、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月12日、小惑星探査機「はやぶさ2」の地球への帰還を、同13日より開始することを発表した。同日開催された記者説明会には、津田雄一プロジェクトマネージャが出席、約1年半にわたったリュウグウ滞在を「文句なしの成果が得られた。メンバー全員が満足している」と総括した。 リュウグウの前で記念撮影。右から、津田雄一プロジェクトマネージャ、吉川真ミッションマネージャ、研究総主幹の久保田孝氏 はやぶさ2がリュウグウに到着したのは2018年6月。地表に平坦な場所が見当たらず、1回目タッチダウンの延期会見では津田プロマネが「リュウグウが牙をむいた」と表現したこともあったが、終わってみれば2回のタッチダウンを成功させ、人工クレーターの生成まで実現した。成果としては、理学・工学ともほぼパーフェクトと言えるだろう。 小惑星離脱までに達成すべき項目は、全て達成済み(緑

    「牙をむいた」リュウグウに今は「感謝」、はやぶさ2が地球帰還を開始