2月11日のNHK「ニュースウォッチ9」においてハワイ・マウナケアにおける望遠鏡に関する報道がありました。報道時間の制限の中では致し方ない面もありますが、付加すべき事実や背景説明が省かれてしまったり、さらに国立天文台の認識と異なる説明も見受けられました。視聴者の方の誤解を解くために、特に4つの点について、国立天文台の認識を説明させていただきます。 〇「マウナケアにおける望遠鏡の台数を13までとすると説明していたが、それをないがしろにして新望遠鏡(TMT)の建設を計画した」 現時点で望遠鏡の台数を明確に規定した約束や計画はないものの、マウナケア山頂域(科学保護地区)の管理を行っているハワイ大学が1980年代に示した計画に望遠鏡台数を13台とすると記述されたことがあり、天文学者の間でも地元でも 13台という制限があるという認識があります。TMT完成までには既存の望遠鏡を一部撤去する必要があるこ