フィンランドは今年12月6日に建国100周年を迎えました。それに合わせて、この国の通史『物語 フィンランドの歴史』(10月25日)を刊行して下さった石野裕子さん。日本では、教育や福祉、先進的なIT産業などで注目を浴びる同国ですが、フィンランド史の研究者はあまりいません。フィンランドとの出会い、体験、そして、今回のご本についてお話をうかがいました。 ――フィンランドへの関心は幼い頃からですか。 石野:偶然のきっかけで大学生のときにフィンランドに行くまで、全くありませんでした(笑)。中学の頃から英語に興味があって語学教育に力を入れていた高校に進学。海外に行きたいという気持ちが強くありました。ただハードな英語教育に疲れて、大学に進学したら英語圏ではない外国に留学したいと思うように。高校と大学で第2外国語としてスペイン語を学んだので、スペインか中南米に行きたいなぁと。 大学3年だった1995年4月