現代社会の光と影を見つめ、常識のウソに鋭く切り込んだ作品を次々と発表する小説家、真山仁さん。2014年に刊行された真山さんの作品『売国』は、東京地検特捜部の検察官が、宇宙開発を巡る政治の闇に迫るというストーリーです。真山さんは、この小説を執筆するにあたり、ロケット開発に携わる研究者に話を聞くなど徹底的な取材を重ねたといいます。この『売国』が2016年の秋にドラマ化されることになり、JAXAも撮影に協力しました。 真山さんが小説『売国』で描きたかったことは何でしょうか? 『売国』文庫本の表紙(©文藝春秋) JAXAでの撮影風景。女性研究者を演じるのは相武紗季さん(©テレビ東京) この小説のテーマは、東京地検特捜部の「正義」と宇宙開発の「夢」です。特捜部は、政治家汚職など一般の捜査が届きにくい所に潜む「巨悪」を追及する役割を担っています。その特捜部の検事が巨悪に立ち向かう姿を通して、「正義とは
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