東京 築地市場が、豊洲市場への移転に伴って6日で営業を終了し、83年の歴史に幕を閉じます。市場で働く業者からは、「日本の台所」とも呼ばれ多くの人の食生活を支えてきた市場を惜しむ声などが聞かれました。 市場の移転をめぐっては、都が豊洲市場の土壌汚染対策として計画していた「盛り土」が建物の地下で行われていなかったなどの問題が発覚し、追加の対策工事を行ったため、移転が当初の予定よりおよそ2年遅れました。 5日の築地市場では、引っ越しに伴う4日間の休業に備えて注文を増やす取引先が多いため、市場で働く仲卸業者が仕入れた魚をさばいたり商品を箱に詰めたりする作業に追われていました。 水産仲卸業者で作る「東京魚市場卸協同組合」の前の理事長、伊藤淳一さん(65)は「いよいよ移転の日が来るという思いです。子どものころからずっと市場に来ていたので、その思いはいろいろあります。築地を離れる寂しさと、早く豊洲で仕事