欧米の写真において「センチメンタルとノスタルジア」は嫌われるということはわかった。 なぜ個人の感情を前面に出したものが否定されるのか? 昨日ある写真雑誌の編集長と小一時間話しをする機会があった。 「渡部さん、近頃の若い人が持ってくる写真っていうのが判をおしたように実家のお爺ちゃんやお婆ちゃんを撮ったものか、非常に個人的な身の回りの写真ばかりなんですよ。思い入れとかはよくわかるんですけど、こう感情的なものをずっと見せられ続けるとこっちがまいってしまって。多い時は1日4、5人と会うんだけど辛いですよ。そういう人達ってその感情がいかに大事かって延々と説明してくるし。ドライな写真を見るとホッとしちゃって。なんか近頃の若者の歌聞いても僕には歌詞が同じに聞こえてしまうのに似ていて。こういう写真は掲載を断るのが大変なんですよ。写真の否定がその人の人格の否定になっちゃうから」 これは以前オランダの教授に「