職務経歴書は、転職を希望する人が採用担当者に自分を売り込むための文書である。 だが転職を考えていない人にも大きな効用がある。本当の自分を再確認できるのだ。 職務経歴書は本来、転職を目指す人が相手の採用担当者にアピールするためのツールだ。 だが、転職希望が全くない人も、一度はこの書類を書いてみる価値がある。「自分はどんな人物なのか」「どんなスキルを持っているのか」といったことに関する「気づき」を得るキッカケになるからだ。 職務経歴書を書くためには、自分のスキルや知識、経験などを整理する「自己の棚卸し」が不可欠だ。棚卸しには多様な方法があるが、キャリアコンサルタントの白根陸夫さんは、「時系列キャリア」や「専門分野別キャリア」「成功・失敗体験」などについて、それぞれ書き出してみることを勧めている(下の*1「自己分析をする」参照)。書くことで客観的視点が生まれ自己理解が深まるはずだ。 棚卸し作業