昨年の大統領選挙以降フェイクニュース問題に揺れる米国で、心理学の研究者が「排斥されていると感じる人ほど、フェイクニュース(偽ニュース)を信じやすい傾向がある」とする研究の成果を発表した。 米プリンストン大学で心理学・公的行動を専門とするアリン・コーマン助教授の論文が、実験社会心理学の学術誌「Journal of Experimental Social Psychology」に掲載され、英メディアInternational Business Timesなどが報じている。 2つの実験 コーマン助教授らの研究チームは、仮説を検証するため2つの実験を計画。まず第1のアンケート調査のため、インターネット上で119人の参加者を募った。 アンケートは4段階の質問で構成。第1段階では、参加者に対し、身近な友人にかかわる最近の不愉快な出来事について記述するよう求めた。 次に、排斥を含む14種類の感情を感じた
東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の被災地から避難している人は、いまも約12万3000人おり、プレハブ型仮設住宅で生活する人もまだ約3万5000人に上る。東日本大震災に関連した自殺者は、2015年までで162人。うち80人を福島が占めており、岩手35人、宮城40人と比べ突出して多い。 福島県で訪問ケアを行う「訪問看護ステーションなごみ」を運営するNPO「相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会」は、震災対応型アウトリーチ事業を12年から継続している。原発事故の影響で福島県沿岸部の相双地区の精神科病院は五つから二つに減り、約900床あった病床数も約110床まで激減。なごみが活動する南相馬、相馬両市は避難指示区域からの避難者も多く暮らし、なごみが医療の穴埋めをしているかたちだ。現在、病院や自治体から連絡を受けた37人を対象に、保健師や社会福祉士ら5人の専門チームが24時間態勢で見守
「ちょっと変わってる」と言われ続けて生きてきた人が、大人になって調べてみると、実は発達障害だった――そんなケースが増えている。そして、「障害だとわかって救われた」という人も多いのだ。 メールの文面が雑 「アメリカに留学した後、日本に帰ってきてからコンピュータ関連の企業に就職しました。学生の頃からじっと座っているのが苦手だったのですが、仕事を始めてみると様々な困難に直面しました。 プレッシャーがかかるとケアレスミスをくり返したり、不手際のあった取引先に対して衝動的に激しい怒りのメールを送ってしまって大問題になったり……。 職場ではずっと落ち着きのない『変わった人』と見られてきたと思います。ただ、それが単なる『性格』ではないと気付いたのは、8年前に初めて精神科医のカウンセリングを受けて、ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断されたときのことです。つまり私は、30代半ばにして初めて自分の障害に気が
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