伊藤克之(いとう・かつゆき)さん(41) 毎週火曜日の夜、発達障害に苦しむ人や家族の法律相談に応じている。生まれつきの脳の機能障害が原因とされ、社会生活に困難が生じるケースもある。当事者の中には職場や家庭で特性を十分理解されず、不当解雇や離婚などに直面してしまう人もいるという。 自らも2年前、発達障害の一つで対人関係が苦手な「自閉症スペクトラム障害」と診断された。振り返ると、確かに人とのコミュニケーションが苦手で、ずっと「生きづらさ」を感じていた。 高校の時、現代社会の教科書で、公害の原点といわれる水俣病に苦しむ人の写真を見て衝撃を受けた。大学で人権を学ぶゼミに入り、在学中に司法試験に合格。法律事務所に入り、弁護士活動をスタートした。
![ひと:伊藤克之さん=発達障害者法律相談室を設立した弁護士 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/09199442cbfc61da5c2cf1ecbb39f00e166093b4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2018%2F08%2F23%2F20180823ddm008010018000p%2F9.jpg%3F1)