そこにあるものがフラットに感じられた時が“ハッピー” ◆『声をかける』高石宏輔・著(晶文社/税別1700円) ナンパ体験を書き綴(つづ)ったツイッターやブログで注目され、ナンパを通して学んだコミュニケーション術を伝える前著が、今も書店で平積みにされるカウンセラー・高石宏輔さん。本書にも自身のナンパ遍歴が反映されているが、今回は小説という表現手段を選んだ。 「前の本はノウハウ本で、読む人の情緒に訴えるものではなかった。今回は情緒に訴えたかったんです。そうすると物語を提示しないと成立しない。だから小説として書き始めました。でも、私小説を書いたという意識はありませんね」 執筆中は大量の小説を読んだという。 「川端康成をかなり読みました。文体作りに、すごく参考になった。とてもシンプルなんです。でも、実際シンプルに書くのは難しい。文章を生み出すのも難しいけど、そこから削いでいくのがもっと難しい。“出
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