今春入社した新社会人の8割以上が「デートより残業を優先する」と考えていることが、財団法人日本生産性本部(東京)の調査でわかった。 調査は3〜4月、同本部主催の研修を受けた会社の社員2663人を対象に実施。「デートの約束があった時、残業を命じられたら、あなたはどうしますか」という質問に、85・3%が「デートをやめて仕事をする」と回答。「ことわってデートをする」は14・2%にとどまり、この質問を調査項目に入れた1972年以降、「仕事優先派」は過去最多になった。同本部によると、「デート優先派」が最も多かったのは、バブル期の91年入社組の36・7%。調査担当者は、「厳しい就職戦線をくぐり抜けてきただけに、プライベートよりも仕事を優先する傾向が例年より強いのでは」と分析している。