日本人は他人の目を気にしてばかりいる、と批判されてきたが、日本人の観光客に出会うたびに、もう少し、他人の目を気にしてほしい、と思うことがある。 シャンゼリゼ大通りにあるスーパーは場所柄、世界中の観光客がお土産などを調達する人気スポットだ。日本人の観光客を他国の観光客と比較すると、かなり傍若無人だ。大半が女性なので同性として情けなくなることもある。 レジの近くにはチューインガムや、キャンディー、乾電池などの小物が並べられ、買い足す人が多いが、日本人のグループの1人がこのキャンディーなどに目をつけたら、さあ、大変。全員が「かわいい、安い」と大声で叫んで、レジに並んでいる人を押しのけて、突進する。 グループの初老の男性が見かねて「(レジで支払いをする)自分の番がきたときに取ればよいのに」と注意しても聞く耳をもたず。たぶん、ふだんから、妻も娘も、「お父さんの言うこと」なんか聞いていないのだろう。「