ブックカース(英: book curse)とは、中世に書物の盗難を避けるために使用された、本に記載される呪いの言葉のことである。その当時は、効果的な方法であった[1]。 歴史[編集] ブックカースの歴史は、紀元前7世紀頃のアッシリア王アッシュールバニパルの時代まで遡る。その時代では、粘土板を守るために、神の怒りが利用された[2]。中世では、これらの呪いの多数において、本来の所有者から作品を盗んだ人物に過酷な災難が訪れることが願われた。この災難には、破門や地獄行き(英語版)やアナテマなどが存在した[3]。破門はこの中で最も軽い罰である。この理由として、中世のカトリック教会で、破門は復帰可能なものだったためである。アナテマは教会と神の保護下からの永久の追放を含む最も過酷な罰であった[4]。しかし、破門やアナテマは、教会がだれが悪人かを知ったうえで、その人物に対して何かを行う必要があった。それに