京都の五花街の一つである祇園甲部組合(京都市東山区)は7日、同じ置屋に所属する10代の舞妓2人が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。軽症で既に回復して退院しているが、感染経路は不明という。 組合によると、味覚障害などの症状を訴えたためPCR検査を受け、6月下旬に陽性が判明したという。一緒に稽古をした舞妓やお茶屋の関係者ら濃厚接触者約20人は陰性だった。2人が宴席で派遣されたお茶屋は営業を休止している。 五花街のお茶屋は感染拡大を防ぐため、4月中旬から5月末まで営業を自粛していた。再開後は接客の際に至近距離での会話を避けたり、返杯や回し飲みを禁じたりする対策を講じてきた。 同組合の担当者は「感染予防のガイドラインをより徹底して、対策に努めたい」としている。