「クラウドコンピューティングといえば、“安い”、“早い”、“持たない”。しかし、今やそれだけではないのだ」──。こう話すのは、筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻の加藤和彦教授。クラウドサービスが世の中に浸透していくことで、クラウドを中心とした世界になりつつあるという。 まずは現状のクラウドのメリットを見てみよう。例えば、パブリッククラウドサービスにはユーザーが無料で利用できるものが多く、データセンター設備やハードウェア、ソフトウェアなどの資源を自前で用意せず、すぐにシステム稼働できる。なぜか。 「安さ」について、クラウド事業者の代表的な存在である米Googleは自社データセンターにサーバを100万台規模抱えるほか、米Microsoftのデータセンターでは一人のシステム管理者が5000台のサーバを管理したり、米Amazonが提供するクラウドサービス「Amazo
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