・連射王(上)の感想→「こちら」 感想 主人公の高村は、恵まれてるなと思います。 彼の周りには、道は違えど気の置けない友人のほかに、価値観を共有できる仲間まで居ます。 ・・・何より。 嘘をつくときのクセまで覚えてる人間が居てるんです。 その幸運を理解できているのかな? 下巻冒頭の段階での答えは否、でしょう。 上巻読了後に覚えた「ハッ倒したくなるようなニブさ」、それゆえに生じたズレ。 その本質を理解出来ないまま取った行動が、それを証明している気がします。 彼の選択は「回避」でした。 既に読者は知っています。「自分しか見えていない回避は下策」だと。 逃げてるんじゃなくて、行く当てが無いから漂ってるだけ。 下巻の最初のヤマは、その中途半端さを自覚するトコロから。 何故、俺は、・・・・・・嘘をついたんだ? 嫌いだから、知られたくなかったんじゃないぞ (061頁:高村コウ) その後も続く自問自答の果
作者:川上稔 ・連射王(下)の感想→「こちら」 こんな作品 「俺、何かに対して本気になれるのかな?」 何事にも本気になりきれない高校生・高村コウ。 そんな彼は一人のゲーマーに出会い、 ”己の本質”と真剣に向き合うことになる。 将来の進路を考え決めていく友人や幼馴染み。 変わっていく周囲の人間関係の中で、 彼の答えはどこにあるのか――。 「――敢えて問いますが、 君は、ゲームが好きですか」 (帯より) 主人公の、そして読者自身の目に映るモノ。 見てるモノと、見ようとしているモノと、未だ見えていないモノ。 それらが一斉に頭に飛び込んできて、気持ちが揺さぶられました。 こういう作品は凄く好きです。 読了直後で脳が沸いてるよ 本当は(下)まで読んでから、まとめて感想書こうと思ってましたが、無理。 (黙っていられなくなるくらい興奮したし、今もしてるな) 物理的な理由で上下分冊なんだろうけど、ンな事は
今年初打ちは天下布武R、いきなりREG、覚醒スルー、信長ステージのチェリー4連スルー・・・今年が見えた気がします。 [ライトノベル][感想]連射王(川上稔) 高校生、高村コウは時間潰しに立ち寄ったゲームセンターでシューティングゲーム「大連射」の最高難度モードのワンコインクリアを目にする。そのプレイヤー「竹さん」の本気の一言に惹かれた高村は「連射王」に挑み始める・・・、と言ったお話。 何よりも川上氏のSTG愛がせつせつと伝わってくるお話。ゲームを通じて本気を学んでいく姿を丁寧にえがいたストレートな青春モノで、同氏の他作品より外連味は薄くそちらを求めている方には少々物足りない部分があるかもしれません。 しかし、主人公の心理はその描写も上手さもあって、素直に共感することができると思います。 あと、内容にはあまり関係無いですが上巻巻末に川上氏の手による歴代STGの年表と解説が載っておりますが最初の
連射王〈下〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (72件) を見る シューティングゲーム『大連射』のワンコインクリアを果たした高村。 自分がゲーム対して”本気”であると自覚した高村は、師である竹さんが挑戦するというファーストプレイ・ワンコインクリアの結末によってゲームとの決着を付けようとする。 擦れ違いと誤解によって疎遠になりつつある幼馴染み、野球に情熱を傾ける友人らとの関わりの中、挑戦のときが迫っていた――。 上巻を遙かに超えておもしろかった。 シューティングゲームの魅力を描き、そこに主人公を導いた上巻。 自身の位置の定まらず、そのほとんどに置いて流されるだけだった主人公・高村は下巻になってようやく自らの意志で状況を進めていく。 だから下巻の彼はとても魅力的に写った。 他
連射王〈上〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (86件) を見る 周囲が部活や進路について考え始める中、何事にも本気になれないと思い悩む高3の高村。 自分は”本気”になれない人間なのでは――そんな彼は、ある日駅前のゲームセンターの片隅で行われた、とある勝負を目の当たりにする。 シューティングゲーム――敵弾に数度当たるだけでゲームオーバーになる、ただでさえ過酷なそのゲームの難易度を最高難度まで引き上げるという無謀。 出来るわけがないと思う高村の前で男は言った。 『本気ですよ』――と。 まず、購入するときに近所のゲームショップによって適当なSTGを一緒に買うと良い。 読んでるとメチャクチャやりたくなるよ、シューティング。 自分ももしかすると上手くなれるんじゃねーのか?! みた
週記ペースに戻りつつある、昨今如何お過ごしであろうか。 …可能な限り、毎日書くかなぁ? 連射王〈上〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (86件) を見る 連射王〈下〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (72件) を見る 読了。 …言葉にならない。 「あの頃」を思い出してしまった。喜怒哀楽善悪、その他諸々。 しかし、現在は現在。「あの頃」も含めて今の自分は存在している訳で。 だから、ラストの連射は今も続いているのだろう。そしてこれからもそれぞれのラスボスに向けて。 なんか気障なこと書いてるな。 閑話休題。 にしても、「川上稔による縦シュー概史解説」「STG
■おー、まいがっ。 ■コメント経由。Wikipedia:「ボンバー」 >有無を言わせない迫力に満ちた語感がある。「ボマー!」では気合が入っていないと見做される。 記述者は実に良く分かっている! ボンバー! 連射王〈上〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (86件) を見る連射王〈下〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (72件) を見る 評価 :B 満足度:A- −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 川上稔は戯れの出来ぬ男よ。 ……いや、私も、こんなベタな叫びを上げるつもりは毛頭無かったんですけどね。 でも、その、この内容は、ど直撃。 −−
連射王〈上〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (86件) を見る連射王〈下〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (72件) を見るいかにも川上稔らしいと言うべきか、川上稔だから書けた作品と言うか・・・評価に困る本ですね。正直アホだと思います。真剣にこういう本に取り組む川上稔はアホですね。まあ、愛すべきアホと言う必要はありそうですが。 正直値段的にも、内容的にも敷居が高いのではないかと思える本、それが「連射王」です。 はっきりいって「終わりのクロニクル」とかのイメージで本書をとるのは間違いです。正直本当に同じ人間が書いた話なのか疑いたくなる程の違いです。中に
堪能した。 ゲームセンターのシューティーングゲームという題材から、人を選ぶような内容かと思いきや、読み終わって見れば一人の学生が本気を掛けてSTGに挑む様子を真っ当に描いた、青春小説そのものでしたね。斬新なのが、情熱を傾ける先がSTG、というだけで。 や、久しぶりの川上さんの作品でしたが、変わってないよなあ、この面白さと熱さは、と思いましたね。今回『終わクロ』のようなはっちゃけたギャグは皆無といってもいいですが、川上作品に共通する『前へ』というテーマは相変わらず健在。非常に硬派に、一人の少年の”本気”を掘り下げて描写しています。特にこの下巻は中盤から開き直ったように一気に盛り返してくる高村の姿が熱すぎるよ。その行動力もですが、セリフの一つ一つまでもがカッコイイの一言に尽きるわけで。個人的には(STGに限らず)これだけ情熱を傾けることができるゲームに出会えるということが、自分もゲーマーの端く
個人的にゲームセンターでのシューティングゲームというと、一回だけワンコインクリアという思い出がありまして。それは昔家族で旅行に行った際の旅館で、一番最初の『R-TYPE』をクリアしたというもの。PCエンジンで何度かプレイしていたこともあって慣れていただけの話なんですが、後にも先にも筐体機でギャラリーを作ってしまったのはアレだけです。といっても凄い年下の少年たち(とそのお父さんが数人)なんですが(苦笑)。たったアレだけでも何ともいえない恥ずかしさがありましたよ。懐かしいなあ。 まあそんなことはどうでも良い話で。 内容のほうは、STG攻略に情熱を燃やすことになる一人の少年の青春小説、でしょうか。上巻はまさにシューターへの目覚めという感じでした。全体的にローテンションなんですけど、じわじわと盛り上がってくる静かな熱さがありましたね。主人公は学生なので、学校生活や人間関係のドラマも盛り込まれ、さら
連射王〈上〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (86件) を見る連射王〈下〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (72件) を見る読んだ。 それにしてもシレンは良いゲームですね すいません何か漏れました。*1 個人的にゲーセンとシューティングに関しては門外漢であるのと、過去にスラムオンラインを既に読んでいたので*2「ゲームを主題にすえた青春(あるいは若者)小説」としてどうか、といった感じで読んだ。 文体と展開が俺の味覚からすると若干甘酸っぱかった*3のをのぞけば、ゲームという娯楽やその感覚を良く描いていると思った。ゲーセン空間やシューティングに親しんでいな
ライトノベル “ライトノベル”カテゴリで挙げましたが、実物はハードカバーの文学。上巻だけで299頁もあります。ゲームクリエイターでもあり、「終わりのクロニクル」シリーズの作者でもある川上稔さんなので、文庫で出したらタイヘンな分厚さになるでしょうが(^^;)連射王 上 (1)作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01メディア: 単行本レギュラーでショートを守る野球部員の高村は、野球を楽しいと感じていたが、本気になれなかった。そして、もし自分が何に対しても本気なれないのだとしたらどうなるのか?と自問する日々を送っていた。ある日、ゲーセンでシューティングゲーム『大連射』の基盤設定を「VERYHARD」にしてもらってプレイする男に出会う。男は「本気ですよ」と気軽に告げるが、その言葉を聞いた高村は耳を疑う。ゲームという“遊び”に対して、“本気”などというものが存在する
「連射王」(川上 稔)読了。 いやね。僕のようなゲーセンとSTGが青春だった人間にとって、コレはずるいですよ。ゲーセン描写が出てくる度に、10代後半に通ってた大宮のあのゲーセンの風景と空気が鮮明に蘇り、ノスタルジーからページをめくる手が止まってしまう。ゲーセンやSTGに少しでも思い入れがある人は、必読。絶対に楽しめるハズ。ラストシーン、僕は本当に涙を流して泣いた。 作者の川上氏もあとがきで書いてるように、この小説はフィクションだけど、これに近い「シーン」は実際に存在していたんですよ。今でも細々と存在してるけど。ゲーセンのゲームに「本気」になったことのない人には理解し難いかも知れませんけどね。 この小説は、あの場の「空気」を本当に上手く伝えていると思う。STGの技術解説や、戦闘描写も非常に的確。さすが川上氏自身が、かつてアーケードシューターだったというだけことはある。 劇中に登場する、弾幕以
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