駅弁の起源には諸説あり はじめて駅弁が販売されたのは、1885(明治18)年7 月16日の東北本線の宇都宮駅(栃木県)として紹介されることが多い。しかし、このほかにも1877(明治10)年の梅田駅(大阪府)や神戸駅(兵庫県)、1883(明治16)年の上野駅(東京都)などが名乗りを上げている。これらは、握り飯を竹の皮で包んだもので、その後、1890(明治23)年に姫路駅(兵庫県)で現在のような箱(折り詰め)に入ったものが販売されるようになり、こちらを「駅弁の元祖」とする説もあるほどだ。 ちなみに、駅弁に関する記念日は二つあり、4月10日の「駅弁の日」と7月16日の「駅弁記念日」である。前者は、国内の駅弁業者でつくる日本鉄道構内営業中央会が1993(平成5)年に制定したものであるが、後者は“宇都宮駅のはじめて”に由来する。 列車で「ご昼食」のはじまり 1890(明治23)年10月26日、明治天