カナダ・モントリオール郊外ドーバルの高齢者介護施設「ヘロン」の前に手向けられた花(2020年4月16日撮影)。(c)Eric THOMAS / AFP 【4月21日 AFP】カナダ・モントリオールの高齢者介護施設で、数週間のうちに入居者31人が死亡した事件で、同施設で職員らが相次いで離職し、入居者らは排せつ物の処理も受けられず、食事も満足に与えられないまま放置されていた実態が明らかになった。この施設は、新型コロナウイルスが同国の高齢者介護施設にもたらした痛ましい被害を象徴する場所と受け止められている。 この陰惨な事件が起きたのはモントリオール郊外ドーバル(Dorval)にある高齢者介護施設「ヘロン(Herron)」。 重過失の疑いで捜査が始まり、国は高齢者介護施設の状況を把握するための調査を開始した。同国では新型ウイルス感染症により1250人以上が亡くなっているが、うち半数が高齢者介護施設