自民党は30日、党本部で会議を開き、昨秋の衆院選に東京11区から無所属で出馬し、落選した下村博文元文部科学相を次期衆院選の公認候補予定者となる同区支部長に選任した。自民党幹部が明らかにした。 下村氏は派閥裏金事件で党員資格停止1年の処分を受けたが、今年4月に処分期間が満了した。旧安倍派では事務総長を務めた。

自民党安倍派の裏金問題をめぐり、衆院予算委員会で下村博文元文部科学相の参考人招致を議決することが22日、決まった。安住淳委員長(立憲民主党)が同委理事懇談会で、23日に議決する判断を伝え、各党が了承した。自民党は反対し、野党などの賛成多数で招致が決まる見通し。 下村氏本人は出席する意向で、関係者によると、早ければ27日にも参考人質疑が行われる見通しだ。 野党はこれまで還流が再開した経緯の解明を求め、元派閥幹部の下村氏の招致を要求していた。下村氏も応じる意向を示していたが、自民は政治倫理審査会で弁明しているなどとして反対していた。 安住氏は各党に対し、「(協議が)平行線で、かつ下村氏が出席を希望している」とし、23日に議決する判断を伝えた。自民も議決自体は了承した。参考人招致の多数決による議決は今年1月、安倍派の会計責任者(当時)をめぐって51年ぶりに行われた。 下村氏はこれまで、還流再開の
自民党の政治資金パーティー裏金事件を巡り、旧安倍派の下村博文元政調会長(昨年の衆院選で落選)は14日、自身のX(ツイッター)で衆院予算委員会の参考人招致に応じる考えを表明した。参考人招致は出席が任意で与野党合意が原則。自民党は招致に引き続き反対する方針だが、野党が主導して賛成多数で議決すれば招致が実現する見通しとなった。 【写真】各党の主張は 企業・団体献金 下村氏は「ぜひ出席して、旧安倍派の政治資金問題について、国民の皆様におわびと私の認識している事実を正直に、誠実に申し述べたいと思う」と投稿した。 毎日新聞の取材に「自民党から言われたわけではない。あくまで私としての希望だ」と明らかにした。既に自民の坂本哲志国対委員長に意向は伝えたという。 野党は8日、衆院予算委理事懇談会で下村氏の参考人招致を要求。自民は下村氏が昨年3月の衆院政治倫理審査会で弁明していることなどを理由に反対する考えを示
自民党の政治とカネをめぐる問題で政治資金収支報告書に不記載があった議員を次の衆議院選挙で公認するかどうかについて、石破総理大臣と森山幹事長、小泉選挙対策委員長は6日に続き、党本部で対応を協議しました。 このあと、石破総理大臣は記者団に対し、一部の議員を公認しない方針を明らかにしました。 それによりますと、公認しない議員は▼党から「党員資格停止」の処分を受けた下村元文部科学大臣、西村元経済産業大臣、高木元国会対策委員長。 ▼1年間の「党の役職停止」の処分が継続していて、政治倫理審査会での説明を行っていない萩生田元政務調査会長、平沢元復興大臣、三ツ林裕己・衆議院議員。 さらに、半年間の「党の役職停止」と「戒告」の処分を受けた議員で、説明責任を果たしておらず、地元での理解が十分に進んでいないと判断される議員は基本的には公認しない方向で、地元の都道府県連からの公認申請や選挙区の情勢を踏まえて最終的
Published 2023/08/26 06:38 (JST) Updated 2023/08/26 09:36 (JST) 自民党安倍派(清和政策研究会)の新たな意思決定機関・常任幹事会のメンバーから、同派会長代理の下村博文元政調会長が外れる見通しとなった。31日に派閥会合を開き、正式に発足する。複数の関係者が25日、明らかにした。安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相の意向が反映されたとみられる。 常任幹事会の人選は、座長に就く塩谷立・元文部科学相に一任されている。関係者によると、10人程度の規模を検討。有力者「5人組」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の他に、参院からも閣僚経験者が入る方向で調整している。 塩谷氏は25日、東京都内のホテルで5人組のうち萩生田氏を除く4人と会談した。新体制案を説明し、理解を求めたもよ
「今度の衆院選で有田(芳生)さんが東京11区から出馬する。落とすために対抗馬の下村さんを応援してください」 指示を受け、Xさんは、同じ教会の3~4人の仲間と板橋区内にある下村氏の選挙事務所に向かった。 「そこには、近隣の教会から来たと思われる信者が、他にも10人ほど集まっていました。事務所には有田さんを中傷するビラが用意されていた。それをポスティングするのが役目でした」(Xさん) 下村氏と激しい選挙戦の末、敗れた有田氏 ©共同通信社 有田氏は1980年代後半からジャーナリストとして霊感商法などの統一教会問題を追及。有田氏が国会議員になるのは、教団としては最も避けたい事態だった。 Xさんが続ける。 「教団内では有田さんは悪の権化。潰すために下村さんの選挙を支援しようと」 数時間のポスティングを終え、事務所に戻ったXさんたち。そこにやってきたのは下村氏だった。 「有田さんのことはあまり注目して
「こんなに厳しい選挙はなかった」 民主党が政権交代を果たした2009年の衆院選の当選報告会で、こう声を絞り出したのは下村博文衆院議員。1996年の初当選以来、盤石の強さを誇ってきたが、この選挙では新党日本公認、民主党推薦で出馬した有田芳生(よしふ)氏に約3000票差にまで迫られた。薄氷の勝利を支援したのは――。 下村氏 政権交代の機運が高まり“民主党ブーム”が湧き起こっていた09年。間近に迫る8月の衆院選は厳しくなる――そんな危機感と焦燥感を自民党の誰もが抱えていた。悩みが尽きないのは下村陣営も同じだった。下村氏の元秘書が振り返る。 「1票でも多く票を掘り起こさなければ、という厳しい状況でした」 東京・武蔵野市の「武蔵野教会」に所属していた統一教会信者Xさんのもとに、教団幹部のF青年部長から連絡が来たのはちょうどその頃だった。当時、Xさんは20代。教団活動にフルタイムで専念する「献身者」だ
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