四国電力は12日、定期検査中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)で、核燃料を取り出すため、原子炉容器上部で燃料を固定している装置を引き上げようとした際、制御棒1体を一緒に引き抜くトラブルがあったと発表した。原発への影響や外部への放射能漏れはないとしている。 伊方3号機は13日午前0時ごろから、プルサーマル発電で使い終わったプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を含む核燃料の取り出しを開始する予定だった。トラブルの原因調査などで遅れる見込み。四国電によると、本格的なプルサーマル発電でMOX燃料の取り出しは全国初だった。