マンション住民に謝罪するJR九州の青柳俊彦社長=福岡市東区で2020年7月21日午後7時1分、一宮俊介撮影 25年前に分譲された福岡市東区のマンションで傾きが生じ、基礎となるくいが固い地盤(支持層)に未到達だったことが判明した問題で、販売したJR九州、若築建設、福岡綜合開発(現・福岡商事)の3社のトップが21日、マンションを訪れ、住民側に謝罪した。初めて直接謝罪したJR九州の青柳俊彦社長は記者会見し「これまで住民に不便や不安を与えたことを陳謝した。一刻も早く安心安全な暮らしができるようにしたい」と話した。 マンションは東区にある7階建て60戸の「ベルヴィ香椎六番館」。1995年の分譲直後から外壁のひび割れなどが多発し、住民側は施工不良を疑ったが、3社でつくる共同企業体(JV)側は当初「主要構造部分に影響はない」などと説明した。2016年に測量会社勤務の住民の調査で同じ階で約10センチの高低