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自民党議員らによるパリ視察が物議を呼んでいる。視察でいったはずなのに、エッフェル塔の前ではしゃいでいる様子をSNSで公開したことに、30年間給料があがらない国民の感情を逆なでした。一部識者からは「いちいち目くじらをたてることではない」旨も発信しているが、なぜここまで波紋を呼んでしまっまのか。作家の小倉健一氏が解説するーー。 海外視察が悪いと言っているわけではない YOUは、何をしに、パリへ?と、聞きたくもなる自民党女性局のパリ視察が、大炎上を起こしている。自民党女性局長の松川るい参院議員、局長代理の今井絵理子参院議員らが7月下旬に行ったフランス・パリへの視察。研修とは言いながら、出発(7月24日)から帰国(28日)まで3泊5日の日程の間、純粋な研修に当てられたのは6時間だったという。リュクサンブール宮殿、エッフェル塔での観光、セーヌ川でのディナークルーズ、シャンゼリゼ通りでの自由行動を楽し
「戦争を起こす人間に対して、本気で怒れ」 父は穏やかに言った。 外でけんかをして、不機嫌な顔をした、小学生の私に対して。 「世の中には、つまらない人間はいる。 だけど、本当に悪い人間は、戦争を起こすヤツだ。 戦争は、ほんの一握りの人間が起こす。 そして、ものすごい数の人が不幸になる」 年齢を重ねた私は、このところ父のことばを思い出すようになった。 きっと父は、何度も何度も繰り返して、私に伝えたのだろう。 その意味が分かるようになったと感じたのは、ごく最近のことだが… 父の名は、「四國五郎」。 広島で、膨大な量の絵と詩の作品を生み出し続けた「詩画人」。 生涯をかけて、戦争を憎み、平和の尊さを伝えようとした、そんな人間だ。 日ざしの強い駐車場で、教えられた番号に電話をかけると、「もう、そこまで来てますよ」と告げられた。 辺りをキョロキョロと見まわすと、優しそうな風貌の男性が携帯電話から耳を離し
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