(2020年10月16日 アルツハイマー型認知症の診断から約13年8ヶ月) *秋の感傷 10月に入ってから10日ぐらい過ぎた頃でしょうか。 暑さの名残も和らいで、秋らしさが日毎に増していました。こんな日はお天道様が真上にあっても清々しい。 おママと私が駅前のスーパーまで買い物に行った時の事です。 住宅が軒を連ねて向かい合う細い小道で、おママと私は1枚の葉を拾ました。 まだ10月でしたから、大して落ち葉なんてないのですが、大きくて状態が良い。 「柿の葉かしらね。」 1枚の葉の上に、赤と緑の斑点がいい具合でなかなか綺麗だったのです。 私が屈んで葉を拾っていると、おママの声が頭上から聞こえました。 「いいわね。」 それで私は実家に持ち帰る事にしました。 おママと歩く道々、こうして一緒に落ち葉を拾うのも、いつまでできるかなぁと感傷的になりました。 今後の症状の進み具合では、来年すらあまり想像できま