蜘蛛(クモ)は交尾をしません。じゃあ、どうやって繁殖するの?という疑問が生じますね。 クモの雄はちゃんと精子を雌に受け渡すのですが、その方法が、生殖器同士を接触させる交尾とは違うのです。 クモの仲間の雄は、腹部から出した精子を、頭部付近の触肢という手のような器官で吸い取り、その触肢を雌の腹部の生殖器に挿入します。これがクモの生殖行為。つまり生殖器同士が接触しないので、この行動を「交尾」とは呼ばず、「交接」と呼ぶようです。まあ、一般的にはこれも交尾の一種ととらえることもありますが、厳密には交接なのだそうです。 ワカバグモの交接。雄が雌のお腹をくすぐっているようにも見えますね。 何だか、注射器で精子を注入する人工授精みたいで、クモの生殖行為は味気ないなとか思っていたのですが、実際に目にする、それがなかなかどうして、結構エンジョイしている感じでした。 今回目撃できたのは、ワカバグモという全身若葉